マラシュで嫌シリア人デモ
2014年07月13日付 Radikal 紙

カフラマンマラシュで都市中心部にいるシリア人らの帰国を求める約1000人がソーシャルメディアを通じて集まり、街頭に溢れた。

カフラマンマラシュでシリア人に対する反発を示し、交通を閉鎖させたグループと警察の間に緊張が生まれた。ウミット・ヤシャル・アダラル警察局長の拡声器による警告を無視するデモ隊と警察の間で起こった騒動で警官1人を含む2人が負傷した。

シリア人たちがマラシュから出ていくよう目指しソーシャルメディアで組織された、その多く若者である約1000人は、ここ最近、シリア人らが犯罪を犯し、不安を生み出していると主張し、午後、キプロス広場に集まった。トルコ国旗を手にし、「シリア人はいらない」というスローガンを掲げて行進しようとしたデモ隊を警察は容赦しなかった。数々の警告にもかかわらず、行進を行ったデモ隊は、シリア人の退去のスローガンを掲げ、トラブゾン大通りを閉鎖した。行進を中断させようとする住民らとグループのメンバーらが衝突を始めた。現場に駆け付けたウミット・ヤシャル・アダラル警察局長は、拡声器を使ってこのデモは違法であると訴え、群衆に解散するよう求めた。アダラル警察局長を無視し、口笛を吹いて抗議したグループと、デモ行進を許さない警察との間に緊張が生まれた。この騒動で警官1人を含む2人が負傷した。

騒動に続き、大人数のグループはそのまま他の地区へ散った。シリア人らに対して反発を示したグループが数カ所でデモ行進を続ける中、警察はシリア人らが避難し活動する地域で対策を強化した。

■警察が介入、軍警察は支援に駆け付けた

シリア人の退去を求め、警察による警告とともに小路に散った群衆は、彼らの前に現れたシリア人らが乗る車両を攻撃した。シリア人一家に暴行を加えようとしたグループを警官が警棒を使って解散させた。群衆はその後アゼルバイジャン大通りにある広域市庁舎に向かってデモ行進を始めた。数々の警告にも関わらず、解散しないグループに対して市庁舎の交差点で警察の装甲車から放水による介入が行われた。散り散りとなったグループは介入に対して装甲車に石を投げて対抗した。警察の力だけでは十分でなかったため、現場には軍警察も駆け付けた。「最大の兵は我らの兵」というスローガンで対抗したグループは、軍警察の前へ行き、罵声を浴びせた。県軍警察のジョシクン・ドアン大佐とウミット・ヤシャル・アダラル警察局長が説得を試みたデモ隊は交差点に座り込んで、ファーティヒ・メフメト・エルコチ広域市長の辞職を叫んだ。「エルコチ広域市長はここに来て説明すべきだ」というスローガンをかかげ、待ち続けている。

■看板撤去、小売店のシャッター閉鎖

午後から始まった事件において一部グループは、店に設置されているアラビア語の文字で書いてある看板を引きはがした。これを受け多くの中小業者は店を閉め、帰宅した。店を閉めた小売店の閉店とともに緊張が続くマラシュ市内では一部主要道路も閉鎖された。

■シリア人一家が乗る車両を暴行しようと

グループのメンバーらは、キプロス広場に駐車中のシリアナンバーの車両の窓ガラスを割り、被害を与えた。他のグループは市公園で遭遇したシリア人一家が乗る他の車両も攻撃した。車両の窓ガラスを割り、シリア人一家を攻撃した群衆は、警察の空砲によりその場を後にした。シリア人一家は窓ガラスが割れ、破損が見られる車で移動を続けた。

■2人が拘束された

この騒動や事件で警察は2人を拘束。グループは市庁舎の前での待機を続けた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:34690 )