2千ヘクタールもの農地に汚水が流入(上)
2014年07月06日付 Jam-e Jam紙

【社会部:アミーン・ジャラールヴァンド】悲劇が何度も繰り返されるとき、それは次第に多くの人々にとって自然なことになってしまう。このことばは、首都テヘランの汚染された農地の現状に関する最高の描写であろう。なんと、テヘラン州環境局長の言によれば、農業用地の3割が下水によって灌漑されているというのである。

 昨日、モハンマド・ハーディー・ヘイダルザーデ局長はILNA(イラン労働通信)に対して、首都テヘランの農地の約3分の1が汚染されていることを明らかにした。その一方で、いまだ多くのテヘラン市民は、時に自ら気づくこともなく、都市排水や産業排水で育った野菜や果物を消費しているのである。

 保健省の環境・労働健全センター副所長はジャーメ・ジャム紙とのインタビューで、次のように述べている。「正確な統計は手元にはないが、しかし国土の約2,000ヘクタールが下水で灌漑されていると、我々は考えている」。

 レザー・ゴラーミー副所長の議論で興味深かったのは、関係機関には下水で汚染された食品を追跡調査する能力がない、という指摘である。

 この責任当局の指摘によると、約1,000ヘクタールの農地とそこから採れた農産物に対してのみ、コード管理が行われているにすぎず、国内のその他の農地に対してはコード管理が行われていないという。そのため、ある農産物が汚水によって育てられたとしても、この農産物のその後の「足取り」や、その産地の正確な場所について、知ることはできないのである。

 どの農産物がどの農地から収穫されたのかが分からなければ、結果としてその農産物を国のあらゆるところに流通させることができ、また違反した生産者に対する法的追及の可能性もなくなってしまう。

 汚水で育てられた野菜が、首都テヘランのあらゆる青果市場に出回った状況を想像してみてほしい。もしそうなったとして、その〔市場に出回っている〕農産物がどの農地で収穫されたのかを知ることができなければ、結果として、こうした多くの〔汚染された〕農産物の流通を止めることはできないだろう。なぜなら、市場に出回った〔※〕野菜の産地がどこだったのか、まったく見当も付かないからである。

※訳注:原文では「汚染された」とあったが、誤りと判断し訂正。

問題解決は下水網の完成にかかっている

 一方では、青果市場に出回っている農産物の監視に責任を負っている保健省は、〔‥‥〕汚染された土地を特定するのは自分たちの省の責任ではなく、この仕事は環境庁の管轄だと強調している。

 他方で、テヘラン州環境局長は、下水網が完成しない限り、テヘラン南部の農産物汚染問題がなくなることはないと述べている。

 この下水網が隅々にまで行き届くには、少なくとも4〜5年はかかると言われている。そのため上下水道社が首都の下水網整備計画を完了させることができない限り、そして首都の全ての汚水が通るルートが確定・整備されない限り、下水で汚染された農産物の生産がなくなることを期待することはできないのである。

つづく


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(翻訳者:8412106)
(記事ID:34724)