HDP代表団、PKKカンディル本部へ出発
2014年07月22日付 Milliyet 紙

クルド問題解決プロセスの枠組み法が議会を通過し、アブドゥッラー・ギュル大統領によって承認されたにも関わらず政府が解決プロセスに向けた一歩を踏み出さなかったことは平和民主党(HDP)を刺激した。

クルド問題解決プロセスの協議を行うために、ペルヴィン・ブルダン会派副代表とイドリス・バルケン氏を含むHDP代表団は、今日PKKカンディル本部へ向かう。代表団はカンディル本部からオジャラン氏が設置を求めた監視委員会について見通しを行う。HDPのペルヴィン・ブルダン会派副代表は、監視委員会の設立に関して政府と話し合いを続けていると語った。

衆目がイスラエルによるガザへの攻撃やシリアのロジャワ地域でのISISの攻撃に向けられている間、クルド問題解決プロセスに向けた試みが再び加速した。ディヤルバクルの無所属国会議員のレイラ・ザナ氏とHDPのイスタンブル県選出議員のスッル・スレッヤ・オンデル氏によるイラクのクルド人地域におけるクルド問題解決プロセスや、イラクとシリアにおける進展に関するクルド人指導者らとの話し合いが続く中、第2のHDP代表団が現地に向かう。HDPの代表団がカンディル本部において、クルド問題解決プロセスの到達レベルを包括的に評価づけることが期待されている。
HDPのブルダン会派副代表は政府が「枠組み法」が承認されたにも関わらず、その施行に関する一歩を踏み出していないこと、またこの状態がクルド問題解決プロセスを減速させていることを述べた。クルド問題解決プロセスの進捗度や議会を通過した枠組み法を評価づけるためにカンディル本部に行くことを明らかにしたブルダン氏は、「枠組み法が議会を通過したのに、政府はその施行についての一歩をまだ踏み出せていません。我々が期待する監視委員会の設立に向け、今日カンディルへ向かい、そこで見通しを立てます。政府の側からはまだ監視委員会に関して我々に何も伝えられていませんが、我々の最優先事項はそれです。この問題について党内で検討します、アブドュッラー・オジャラン氏とクルディスタン社会連合(KCK)関係者らと話し合います。問題を明確なものにし、熟慮したのちに政府と話し合います」と述べた。クルド問題解決プロセスに向けた一番大切な事項が監視委員会設立であることを指摘したブルダン氏は、政府が一歩を踏み出さない限り、枠組み法は軌道に乗らないと述べた。同氏はさらに以下のように続けた:
「監視委員会は直ちに設立すべき組織です。これはクルド問題解決プロセスをポジティブな意味で前進させるために必要です。我々はクルド問題解決プロセスの開始当初からこの委員会が設立されることを希望しております。政府との話し合いも我々にとって主要事項の一つです。監視委員会に関してKCK関係者らと我々が行う話し合いを重視しています。解決プロセスの面で大切な日々を過ごしております。選挙前に解決プロセスに向けて期待されていた取り組みを政府が行うことを期待しています。」

ブルダン氏は、監視委員会に関連して解決プロセスが円滑に進められるための9つの委員会の設立を要求し、これについて今後包括的に発表すると述べた。代表団はカンディルから戻ったらイムラル島でアブドュッラー・オジャラン氏と、その後政府と話し合いの場を持つとみられている。

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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:34810 )