ハーメネイー最高指導者「米英はガザでの殺戮を支持している」
2014年07月14日付 Jam-e Jam 紙


詩人も「被抑圧者陣営」への支援に立ち上がらねばならない

 預言者一門の人イマーム・ハサン・モジタバー〔第2代イマーム〕生誕記念日の夜、イラン国内の文化人やペルシア語詩・文学の教授たち、若手・ベテラン詩人ら、そしてタジキスタンやインド、アフガニスタン、パキスタンから集まったペルシア語詩人らが、イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下に謁見した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこの面会の席上、イマーム・ハサン・モジタバー生誕を祝った上で、〔‥‥〕「詩」の第一義的かつ自然な機能とは詩人の思想や感情、悲哀に応えることだとした上で、「勿論、詩の主要な機能としては、人間の心・意識に生じた隙間を埋め、それに働きかけること、それを聴く人々の心の栄養となること、も含まれる」と付け加えた。

 閣下は、悪魔どもは自らの悪しき価値観を注入する目的で、こうした心の隙間に入り込もうと画策していると指摘し、さらに次のように述べた。

責任感高き詩人には、まさに歴史上の偉大なペルシア語詩人と同じく、こうした領域に芸術的な姿勢で踏み込み、〔自らの作品の〕精神性によって、また希望と歓喜、ダイナミズム、そして進歩の精神を吹き込むことで、聴き手の心の隙間を豊潤なものとし、真の国民アイデンティティの担い手であるこれらの要素を、強固なものにしていく義務があるのだ。

〔‥‥〕

 閣下は、「文化的アイデンティティーを守ろう」という重要なインセンティブの存在が、国民アイデンティティーに対する敵の公然たる侵略に対抗する際の責任感の元となるのだとした上で、

一部の者〔=欧米との融和を訴える知識人〕の問題とは、すなわち、〔イラン・イスラーム共和国への復讐を誓った〕宿敵によるイスラーム・アイデンティティや文化的アイデンティティへの大規模な侵略が明らかであるにもかかわらず、彼らにはその本質が見抜けないことにある。しかし芸術的精神と怜悧な眼、そして〔国の現状を〕憂える心をもった詩人たちならば、こうしたアイデンティティを守るために立ち上がってくれるはずだ。

 革命最高指導者はさらに、「〔世界の〕諸国民の独立、富、宗教、精神性、名誉、そして倫理」に対する列強の侵略行為が行われ、こうした事実が〔列強の〕プロパガンダ支配によってあべこべに伝えられてしまう、今日の世界の厳しい現実について指摘し、ガザで起きている痛ましい事件に触れて、次のように述べた。

世界の片隅で一匹の動物が殺されただけで、ときに大変な騒動がメディア上で起きるというのに、最近になってガザが侵略され、百人以上の人たち、それも汚れなき虐げられし子供たちばかりが殺されても、彼ら〔=欧米諸国〕にとっては、なんら重要ではないのである。そればかりか、米英などはこうした攻撃を正式に支持すらしているのだ。

〔‥‥〕

 閣下はこうした悲惨な現実について説明した上で、「こうした現実を前にして、明哲な意識と認識、理解力、そして表現力を享受している詩人には、どのような使命があるだろうか」との問いを投げかけた。

 この問いに対し、革命最高指導者は「神の恩恵であり、また神の証明でもあるこうした卓越した能力を有した詩人がしなければならないのは、被抑圧者の陣営への支援に立ち上がり、真実を自らの詩によって示すことなのである」と答えた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:赤城颪雷来 )
( 記事ID:34838 )