エルドアン首相、ハットトリック!―ベシクタシュ新スタジアム開会式
2014年07月26日付 Milliyet 紙


バシャクシェヒル・スタジアムの開所記念試合のフィールドに、ゼッケン12番つけたエルドアン首相(第12代大統領候補)が登場し、ハットトリックを決めた。エルドアン首相はトルコ代表のファーティフ・テリム監督にあるしぐさをしながら、同スタジアムに彼の名をつけたことを明らかした。

スポル・トト・スーパーリーグに加盟するチームの一つイスタンブル・バシャクシェヒルチームの本拠地となるバシャクシェヒル・スタジアムの開所式がエルドアン首相の参加のもと行われた。開所式には、トルコ・サンカー連盟(TFF)のユルドゥルム・デミロレン会長をはじめ、サッカー関係者が一堂に会した。
式典ではトルコサッカー史に名を残す選手や、現在スーパーリーグで活躍中の選手からなる2つの混成チームが結成され、特別試合を行った。
また、式典の前には、断食明けのイフタールの後で、ファーティフ・テリム監督、タンジュ・チョラク選手、ルドヴァン・ディルメン選手などをはじめとする参加者が緑のフィールドで汗を流す様子がみられた。

■名称は「ファーティフ・テリム・スタジアム」

エルドアン首相はオレンジチームで、ユルドゥルム・デミロレンTFF会長やアナウンサーのアジュン・ウルジャル氏らとともにフィールドへ。エルドアン首相は試合で3本のゴールを決めた。
オレンジチームでは、エルドアン首相の息子ビラル・エルドアン氏や、スポーツ省のアキフ・チャータイ・クルチ大臣、元サッカー選手のルドヴァン・ディルメン氏が参加していた。エルドアン首相の出場は前半のみだったが、オレンジチームは対する白チームを9-4で打ち負かした。

開所式典前に演壇にやってきたエルドアン首相は、ここでとあるサプライズを行い、ファーティフ・テリム監督を演壇に呼び出し、その場でテリム監督の名前を新スタジアムの名称として命名した。こうして新スタジアムの名称は「バシャクシェヒル・ファーティフ・テリム・スタジアム」となった。
エルドアン首相が演壇から行ったスピーチでは、「イスタンブルにおいて初のトルコ住宅開発局 (TOKİ) 計画はバシャクシェヒルでスタートした。 バシャクシェヒルは、1995年に複合施設キプタシュをつくることで我々が一歩を記した場所であるが、今日では、最もモダンな地域に数えられる。今回、バシャクシェヒルに新たな飾りをまとわせた。我々は、スポーツに政治やお金が関わるのを防ぎ、スポーツをスポーツとして高める時代に生きている。この1年で、スポーツに関わりを持った政治やイデオロギー等はまったく不要な議論であり、緊張の原因となった。ここに、新しいスタートを切ることにしたい。」と述べた。

■「われわれは負けることはない」

エルドアン首相から演壇に招かれたファーティフ・テリム監督は、目に涙を浮かべながら次のように挨拶した。
「これまでトルコの発展のため奮闘してきました。首相に感謝します。多大な栄誉を授かりました。」
一方でTFFのユルドゥルム・デミロレン会長は開所のスピーチで「トルコには我々を常に成功の道に導く首相がいます。イスタンブルは新たに世界標準のスタジアムを迎えました。スタジアムの成功を祈っています。」と述べた。
まやデミロレン会長は、バシャクシェヒル・スタジアムを賞賛し、「トルコのスポーツ界、サッカー界を重視してくださる人首相がいらっしゃるうちは、誰も負けることはない。われわれ連盟は設備面の重要性を知っています。各地に施設が整えられるよう支援します」と語った。

■後半には首相出場せず

開所式には、青年スポーツ省のアキフ・チャータイ・クルチ大臣やイスタンブルのヒュセイン・アヴイ・ムトゥル議員、イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長、ファーティフ・テリム監督らに加えて、イスタンブル・バシャクシェヒル・スポルの選手らも参加した。
総勢15、000名の参加者をみた開所式典では、オレンジチーム対白チームの試合が行われ、息をのむ闘いがなされた。
オレンジチームではエルドアン首相とTFFのユルドゥルム・デロレン会長の活躍が注目を集めたほか、ゴールキーパーのウフク・ジェイラン選手が華麗なセーブを見せた。前後半各14分間で行われた試合の、前半終了後、エルドアン首相はフィールドから離れたが、その後もほかのメンバーにより試合がつづけられた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:34857 )