シャムハーニー国家安全保障最高評議会書記、バグダードでイラク有力者らと会談
2014年07月20日付 Iran 紙

 イラクで不安定な状況が続いていることを受け、アリー・シャムハーニー国家安全保障最高評議会書記は木曜日〔18日〕、同国を訪問した。シャムハーニー氏のバグダード訪問は、イラク軍と同国民、ならびに同国の各部族とテロ組織ダーイシュとの戦闘が、イラク各地で続けられている中で行われたものである。他方、新政権樹立の阻害要因となっているイラクの各派・各政治関係者間での政治的対立の発生が、イラクとその近隣諸国の国民の間に懸念を呼び起こしている。

 イラクで行われたシャムハーニー氏による〔イラク有力者との〕話し合いは、ある特定の集団に限定されたものではなかった。同氏はシーア派各派と会談したのに加えて、〔スンナ派の政党である〕イラク・イスラーム党のアヤード・アッ=サーミラーイー党首とも会談を行った。

 イラン国営通信の報道によると、この会談で両者は地域の最重要問題や最近のイラク危機について議論・意見交換を行った。イスラーム党はイラクのスンナ派の政党の一つであり、同党の党員の一人であるサリーム・アル=ジュブーリーは先週、イラク国会議長のポストを手に入れている。

 シャムハーニー国家安全保障最高評議会書記は木曜日の朝、イラク政府国家安全保障顧問のファーリフ・ファイヤード氏の歓迎を受けて、バグダード入りした。同氏はバグダード入りして間もなく、イラクのヌーリー・マーリキー首相と会談した。この会談で、ヌーリー・マーリキー首相は国民議会が成立し、サリーム・アル=ジュブーリー氏がイラク国会議長に選出されたことについて、イラクの政治的プロセスの進展、ならびに同国における現在の危機の管理に向けた政治各派の協力にとって、重要かつ有効な一歩だと評価した。

 国家安全保障最高評議会におけるハーメネイー最高指導者の代理を務めるシャムハーニー氏はまた、聖都ナジャフで、セイエド・アリー・スィースターニー師やサイード・ハキーム師、バシール・ナジャフィー師、イスハーク・ファイヤード師などの、同市在住のマルジャ(シーア派の宗教最高権威)とも会談した。

 シャムハーニー師は金曜日〔19日〕にも、イラクの元首相で同国議会の会派「連帯」の会頭でもあるイブラーヒーム・ジャアファリー氏とも会談し、その中で「宗教的権威(マルジャ)たちが〔イラクの社会に〕占める特有の立場は、イラク国家の安全にとって、否定することのできない支えとなっている」と述べた。

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 シャムハーニー氏とイブラーヒーム・ジャアファリー氏の会談には、「イラク国民会議」のアフマド・チャラビー党首や、アル=アフラール(サドル派)やファディーラ党、ヌーリー・マーリキー率いる「法治国家連合」などの政治集団の代表たちも臨席した。

 イラン国家安全保障最高評議会書記はまた金曜日の夜、イラクのシーア派政治指導者たちの前で、「イランとイラク両国は、外部からの様々な陰謀の標的となっている」と述べた。

 シャフハーニー氏はイラク・イスラーム最高評議会の指導者であるアンマール・ハキーム師が主催したこの会議のなかで、地域の複雑な政治的・治安的状況について詳しく論じた上で、長大な国境線を共有する両国が、安全保障の面で共通性やつながりを有していることについて強調した。

 この会見のなかで、アンマール・ハキーム師も演説を行い、その中で「勇敢で信仰心篤きイラク国民は、同胞愛を発揮して連帯することで、この歴史的局面を勝利とともに乗り越えるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:8410141 )
( 記事ID:34871 )