ファズル・サイ、新作は「イルカの背の少年」
2014年07月29日付 Hurriyet紙


ファズル・サイ(トルコ人ピアニスト兼作曲家)の新曲「イルカの背の少年」のワールドプレミアが明日夜、D-マリン・トゥルグトレイス国際クラシック音楽祭で行われる。イルカとある一人の少年の友情を描く作品で、サイ氏は「このような友情がトルコには必要だ」と語る。

ムーラ県ミラス郡にあるギュリュク湾沿いに遠い昔、「イアソス」という街があった。この街にはひとつの物語がある。純粋な友情はただ人間と人間の間に起きるわけではない、人間と他の種の生き物の間にも起こりうることを示した感動的な伝説である。この物語によると、イアソスにはその美しさで人々を魅了する、父親のない子がいた。そんな彼がある日海で遊んでいるときに行方不明になってしまった。かなり時間が経ったあと、イルカの背中で彼が幸せそうにしているところを漁師が見つけたそうだ。それからまた長い時間が経って、ヘルミアスの砂浜でと少年が死んで横たわっているのが見つかった。そのすぐ隣には彼を家に送り届けるために来た、しかし少年のそばから離れられず彼と一緒に死ぬことを選択したイルカがいた。こうして、死してさえお互いから離れないふたりの顔に浮かぶ笑顔は伝説となった。ファズル・サイが本でこの伝説と出会ったのは14歳のときである。へルミナスの伝説は、そのとき以来作曲したかった伝説だという。作品はとうとう明日30日の夜にD-マリン・トゥルグトレイス国際クラシック音楽祭のワールドプレミアで披露される。

■「トルコにはこの友情が大いに必要だ」

ピアノでファズル・サイがイルカに息を吹き込む。また、オゼン・ユラが伝説をモチーフに書き上げた詩的な文章を、ステージでセルチュク・ヨンテムが朗読する。作品ではセレナド・バージャンが母親役を担当し、ヘルミアス少年役は、ウィーンの有名な子供合唱団「ウィーン少年合唱団」から選ばれた少年ソリストが演じる。ファズル・サイは、へルミナスについて、「特に、へルミナスの伝説の友情を強調することに苦心しました。トルコにはこの友情が必要だからです。なぜなら我々はお互いから友情を学ばないからです。そこでイルカが我々に友情とは何たるかを教えてくれるのです」と話す。そして作品の制作過程を次のように説明した。

「へルミナス―イルカの背の少年:ピアノ、オーケストラ、ソリストとナレーター(セルチュク・ヨンテム)による35分間の作品」 14歳のときに初めて目にして以来作曲することを望み、30年後にチャンスが到来した、私が思うに最高の作品です… へルミナスの伝説、アフタマルの伝説、アスペンドスの伝説。この3つの伝説は人生を通して私の頭から離れませんでした。3つの伝説のうち、一つがとうとう完成しました。ヘルミアスは黄金の友情物語です。3000年前にギョリュクで起こりました。素晴らしい音楽とよい解釈に出会うべきです。我々は、この伝説を、音楽付きのドラマにして届けします」

■音楽祭の出演者

クリエイトサポートをドウシュ・グループが引き受け、芸術監督をユジェル・ジャンヤランが務める音楽祭の第二夜に、「ドウシュ子供交響楽団」(DÇSO) と共和国交響楽団(CSO)から成る混合オーケストラが演奏する。指揮をマエストロ、レンギム・ギョクメンが務め、「トルコ三大テノール」として知られるシェノル・タルンル、アイハン・ウシュトュク、アイクト・チュナルと共演する。8月2日(土)夕刻、祭典は世界的ヴァイオリニスト、ヴァネッサ・メイを迎え、8月3日(日)の夕刻に閉会式が催され、マエストロ、セルゲイ・タラーリンが指揮するモスクワ交響楽団と、注目を浴びている世界的に有名なアルゼンチン人テノール歌手のホセ・クーラ、そして2012年レイラ・ゲンジェル声楽コンクールで優勝し、さらに去年の音楽祭での演奏でスタンディングオベーションを浴びたエジプト人ソプラノ歌手、ファトマ・サイードがゲスト出演する。

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(翻訳者:松井友紀)
(記事ID:34894)