エルドアン大統領CM、高等選挙委員会が放映差し止め―アザーンの声などが問題
2014年08月06日付 Hurriyet 紙


高等選挙委員会(YSK)は多数決により、タイイプ・エルドアン首相が大統領選挙のために制作した宗教的価値や象徴が使用されているCMの放映を差し止めることを決定した。差し止めの理由として、CM中にアザーンの声やお祈り用の絨毯、お祈りが流されていることが挙げられた。

民族主義者行動党(MHP)代理弁護士のクルシャト・エルギュン氏は、公正発展党(AKP)大統領候補のエルドアン氏のために制作されたCMの放映禁止を求め、YSKに申し立てを行った。この異議申し立てでは、当該のCM中において宗教的価値や象徴が使用されていることが指摘された。

異議申し立てにおいて、このCMが政党法中の「宗教、また宗教的に神聖と見なされる物の使用禁止」に始まる条文に背いていることが指摘された。また 「このCMはレジェプ・タイイプ・エルドアン候補のために制作され、そしてすでに全てのテレビやラジオで放送されているが、このCM中においてアザーンの声やお祈りをする女性の映像が入っていることは、定められた規定、また委員会の決定に明らかに反しているため、このCMの放映差し止めの決定が下されることを、高等選挙委員会に対し敬意を持ってお願いいたします」と述べられた。

■YSKが差し止める

エルギュン弁護士の申し立てを審査したYSKは、多数決でCMの放映差し止めを決定した。決定に従って当該のCMは放映されなくなる。

■差し止めになるのは1度目ではない

共和人民党(CHP)のプルサクラル郡知事の申し立てを受け、昨日5日、エルドアン首相のトルコ国旗を使用したポスターの撤去が決定された。3月30 日の選挙でも公正発展党がつくったトルコ国旗を用いたCMの放映が、高等選挙委員会の決定によって差し止められた。

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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:34977 )