CHP反主流派、クルチダルオール党首の辞任求める
2014年08月12日付 Milliyet 紙


CHP(共和人民党)所属のエミネ・ウルケル・タルハン議員は、ヌル・セルテル議員、シュヘイル・バトゥム議員と共に国会で開いた記者会見の場で、大統領選期間中に同党執行部の姿勢を批判し、責任者であると指摘した党首の辞任を求めた。CHPのビュレント・テズジャン議員は、党大会開催の呼びかけに速やかに応答した:「CHP支持層は求めていない。586名の署名を集める事が出来たら、党大会の開催を要求してください。」

CHP所属のエミネ・ウルケル・タルハン議員は以下の様に述べた:

■ 真実ではなく空論があった

「我々は第2回投票まで行けた選挙を初回投票で敗退した。選挙結果を公表せず敗北を認める政党は世界で他に類を見ないだろう。党が自身の見解を説明しつつ支持層を拡大するといった任を有している事が今期選挙で忘れ去られていた。我々の面前に真実はなく、空論があった。

■ CHPの良識を愚弄する行為

如何なる者にも迎合しようと唱え、迎合すればこれは非常に危ういことである。我々は、エルドアンの理念を利用し選挙に勝利することは求めなかった、エルドアンの行為を模倣することを望まなかった。あなた方は勝手にCHPの認識が変えられようとしていると言うかもしれないが、この認識に追従しようと望むものはいないだろうか?14党の支持を受けた候補がエルドアンより少ない票を獲得した事を勝利と表現する事は、私からすればCHPの良識を愚弄する行為である。」

■ 「私がそうしたいからといって、党大会が開かれることはない」

CHPのエルドアン・トプラク副党首は、CHPの党規約によれば、党大会は集会の形式を持ち、これを皆が尊重しなければならないと述べた。
「私がそうしたいからといって、党大会が開かれることはない」と述べるトプラク副党首は、以下の様に述べた:「党大会は代表者らの決定に基づき召集される。党大会を求めることは最も自然的な権利である。党規約には総会に関する諸則、諸規定、署名数が記されている。代表者が署名数を党本部に通知すれば、我々も党大会を召集できる。正直言えば、党大会を招集する必要はない。エクメレッディン・イフサンオール氏は、適任候補であった。トルコが育成した貴重な候補であった。これに関しては全世論も一致している。しかし、我々は国家権力と面して競い合った。投票操作があった、国民の26%は投票所に行かなかった。彼らの行動やその数がこの結果につながった。事実、大統領は、51%ではなく、38%の得票で選出された。」
トプラク副党首は、代表者の過半数の承認を獲得した場合、党大会が検討されうる事を明らかにした。

■ 誰が候補者を擁立したかを追及する事さえ禁じられた
(以下、エミネ・ウルケル・タルハン議員の発言の続き)

「心の内にある反発心に反発せよと言われた。自制せよと言われた。この候補をだれが擁立したのかを追及する事さえ禁じられた。

■ CHPをこういった状態にした者たちは喜ばしく思っているか?

CHPをこういった状態にした者たちは喜ばしく思っているだろうか?保守価値観と交わり、保守化をしならがはあり得なかった。本物がいるのに、誰が人まねに票を入れるというのか。

■ 最初から選挙勝者はエルドアンであった

非常に残念ではあるが、実は、初めからこの選挙の勝者はエルドアンだと推定されていた。このように敗北したことが非常に残念である。我々は警鐘を鳴らし、伝えたが、脅迫を受けた。この調子では、いわゆる大統領制がこの理念に基づき王朝制の障害とならない事は明白である。」

■ 「党首が失態を犯したのではない」

CHPトゥンジェリ県選出議員であるカメル・ゲンチ氏は、記者らが一部議員らによる党大会の呼びかけに関する指摘を受け、以下のように語った:
「私はこの党大会を要求している議員らが選挙活動をしている所を見ていない。体制を脅かし、贈収賄を対象とする法律が通過する中、彼らはTBMM(トルコ大国民議会)の活動にも出席していない。党首が失態を犯したのではない。私も遊説した。幾つかの地域では仲間のMHP(民族主義者行動党)議員らは活動しておらず、CHPに投票もせず、エルドアンに票を入れていた。十分な署名が得られ次第、当然、総会は開かれる。」

■ CHPは他党に迎合しようとし、敗退した
(以下、エミネ・ウルケル・タルハン議員の発言の続き)

「新しいモデルに基づく社会的な野党の力強い活動を組織しなければならない。全分野における再建を行わねばならない。難局は有力な人材を発掘する。CHPの綱領から譲歩を許し続けるような理念が撤廃されるべきである。CHPは他党に迎合しようとし、敗退した。CHPは転換し、そして変化を遂げるのである。

■ 党首は辞任すべきである

党首及び中央執行部をただ有権者のみを非難することはやめるべきだ。辞任という高潔さが示されるべきだ。我々は鎮静剤を望んでいない。選挙結果は、CHPが存亡の転換期ににある事を示している。我々は党大会出席議員らにCHPの将来を守るよう呼びかける。」

■ テズジャン副党首:党首は在任中である

CHPのビュレント・テズジャン副党首は、CHP内での党大会に関する論争に関し、「党大会が求められた、辞任が求められたからと言って党首が辞任に走る必要はない。党首は在任中である。辞任を必要とさせる状況ではない、党支持層からもこういった要求はない」と述べた。

同副党首は、党支持層が、如何なる党大会あるいは党首交代も要求していないと伝えた。

ケマル・クルチダルオール党首が、党規約に準じた行動に慎重である事を伝えたテズジャン副党首は以下の様に述べた:
「親愛なる党首の辞任を必要とする状況は全くもって存在しない。CHPは、党首及び、中央執行部と共に任にある。党首に関する論争を適切とは思わない。先の選挙で得られた得票38.5%は重要な得票である。見解を異にし、党大会を求めている仲間たちはいるだろう。CHPは、規約に従い運営されている政党である。党規約においてこれに関しいかに行動すべきか定められている。この枠組みで党大会要求がどのように行われるべきかは明白である、党首が召集を行う、党議会が決定を下す、あるいは代表者約585名が署名する必要がある。」

「不満に思う仲間もいるだろう、これは彼ら個人の見解である」と述べたテズジャン副党首は、これが党大会召集を要求するレベルにない事、党本部としてこういった議題は存在しない事を述べた。
党内の諸組織が大統領選挙を各自評価するだろうと述べたテズジャン副党首は、「我々は一党独裁国家と戦った。AKP(公正発展党)は一党独裁政党と化し、全行政機関は政権を支持し、こうして選挙を迎えた」と言明した。

エクメレッディン・イフサンオール氏が獲得した得票38.5%を重要視していると述べた同副党首は以下の事を伝えた:

「この文脈において如何なる失態も問題にならない。失態であるとも考えていない。党大会に関する議題でそれほど深刻な問題はない。仲間の議員6名が記者会見を以て不満を表明し、党首及び中央執行部の辞任を求めた。それは彼ら個人の見解であり、要求である。党を党大会へと導く組織、制度は党規約に明記されています。党大会が要求され、辞任が要求されたと言って党首が辞任に走る必要はない。党首は在任中であり、辞任を要する状況ではないし、政党支持層からこういった要求もない。皆、満足する必要もなく、不満に思う仲間の議員らが不満を表明するに至った。彼らが不満を表明する事は可能だが、目下、議題に党大会はない。こ の議論を継続する意図も我々にはない。」

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:35050 )