イラク:「ダーイシュ」が600人以上の女性を誘拐し監禁
2014年08月13日付 al-Hayat 紙
■ヤズィード派の女性議員は、「ダーイシュ」が600人以上の女性を誘拐したと強調する
【バグダード:本紙】
ヤズィード派のメンバーである、イラクのフィヤン・ダヒール議員は、ヤズィード派の600人以上の女性が、「不明の場所」に監禁されていることを強調した。また同議員は、複数の国際的な管轄当局に、彼女たちと、シンジャール山中で行き場を失っている人々を救援するための努力を強化することを要求した。
英国は、英軍の航空機を、イラク北部における救援活動に参加させるために派遣することを決定した。
ダヒール議員は昨日(12日)、次のように述べた。「ヤズィード派の600人以上の女性がダーイシュの武装者らのもとに監禁されていることを確証する情報をわれわれは有している。しかしながら、彼女たちの場所は正確にはわからず、彼女たちがモースルのろう獄の一つに囲われているかどうかもわからない。ダーイシュは彼女たちをこのろう獄に連れて来て、獲得物として売ろうとしていた」また同議員は「彼女たちの中には年配の女性や子供も混じっており、武装者らは彼女たちを、彼女たちの子供たちとともに連行した」ことを明らかにした。
同議員は国際的な関係当局全て、特に米国側の当局や、国際連合イラク支援ミッション(UNAMI)、そして複数の人権機構に、それらの女性たちがどのような状況にあるのかを調査することを訴えた。また同議員は、次のように付け加えた。「われわれは、彼女たちの場所に関する情報を手に入れることができていない。そのために、武装者らが彼女たちを殺したのか、性的暴行を加えたのか、あるいはモースルの中で、あるいはイラク国外で、獲得物として彼女たちを売ったのだろうか、などとの懸念が引き起こされている」
さらに同議員は次のことを強調した。「7万人以上の避難民がシンジャール山中で行き場を失っている。一方、およそ3万人の人々が、ドホーク県、ザホ県、アルビール県に逃げのびることができた」また同議員は,救援物資は非常に少なく、同山の上にいる人々の数に比して十分ではないと考えている。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:細谷文乃 )
( 記事ID:35058 )