金曜礼拝導師「性別分離はトンネル建設や公園造成よりも重要」
2014年08月09日付 Mardomsalari 紙

 今週のテヘラン金曜礼拝導師は説教の中で、テヘラン市が定めた〔職場における〕性別分離について、ニヤーイェシュ・トンネルの建設やヴェラーヤト公園の造成よりも重要な施策だと述べた。

 イラン学生通信の報道によると、カーゼム・サディーギー師はテヘラン金曜礼拝での説教で、現在第11期政権の発足から1年を迎えていると述べた上で、「この1年は、大統領の任期の4分の1を意味する。〔‥‥〕政府が選挙の時に国民に対して行った公約は、いまだ実現されていない。われわれはこれらの公約が実現される過程を注視している」と語った。

 同師は、抵抗経済こそ世界の経済危機に対して国民の生活を守り、〔その悪影響を〕防いで〔経済を〕耐久化させる薬であると指摘した上で、次のように言明した。

〔‥‥〕公約が示されながらも、国民が実際に物価安の中で暮らすことができず、市況が改善されないといった状況を、私たちはいつまで傍観しなければならないのか。〔経済の回復は〕鈍化しているようにも思われる。私たちが政府に期待しているのは、人々の要求に耳を傾け、国の未来のために、抵抗経済を自らの課題の最優先事項に据えて頂きたい、ということである。

 同師は国内の文化的状況、ならびに女性のヘジャーブや貞節、尊厳化をめぐる問題について触れ、

ここ最近、テヘラン市長がすばらしい一歩を踏み出した。これは外国の攻撃の的となり、残念なことに、これを歓迎しない者が国内にも一部いるようだ。しかしテヘラン市長が踏み出した一歩は、ニヤーイェシュ・トンネルやヴェラーヤト公園の造成よりも重要なことであると、私は理解している。

 と述べた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:35077 )