在独トルコ大使、Der Spiegel誌のエルドアン記事に抗議
2014年08月16日付 Radikal 紙


ベルリンにあるトルコ大使館のヒュセイン・アヴニ・カルスルオール大使は、ドイツで最も有力な雑誌の一つ、Der Spiegel誌に対し、ドイツ語とトルコ語で書簡を送った。

カルスルオール大使はSpiegel誌のウォルフガング・ビュフネル編集長宛に8月8日に送った書簡で、同誌がトルコに寄せた大きな関心は注目すべきものだと述べた。

カルスルオール大使は、『緊急が要され、壊滅的な結果となった多くの国際的な危機があったにも関わらず』、Spiegel誌はトルコ情勢を注視していると強調し、書簡で次のように述べた。

「こうした注目度は、あなたたちが包括的で不安を煽り、警鐘を鳴らす報道をしていることだけではなく、約一年の間に一部トルコ語を含む号を二度出すことで、トルコがドイツメディアのトップ記事になることを示したことでも確認されている。これは67年間のSpiegel誌の歴史で『ドイツ最大の移民グループに向けた』比類のない態度だ。」

カルスルオール大使はトルコ系のSpiegel読者は、同誌が特定の移民グループだけを優遇していると疑念を持たれぬよう、深刻な経済危機や深刻な社会問題に直面する一部のヨーロッパ諸国の国民に対して2か国語で報道を行うことに、高い期待と希望を抱いていると語った。

カルスルオール大使は「特に、Spiegel誌が中東で生じる戦争や人道危機に対してアラビア語・ヘブライ語で、ウクライナにおける衝突に対してウクライナ語・ロシア語で報道を行うことは意味のある行為だった」と述べた。

カルスルオール大使は、トルコについてトルコ語で書かれたSpiegel誌の記事は翻訳した意味がないほどだった指摘し、書簡で次のように伝えた。

「しかしSpiegel誌の最新号の2つの長い記事のうちの一つは、特に多くのスペルや文法の誤りが含まれており、大変な改訂作業が必要な状態だ。したがって、 Spiegel誌がドイツ語圏の国々に住むトルコ系の人々や、トルコに住む多くの読者に対し、自らに課した教育的使命を、誤りのないトルコ語の文章を出版すれば果たせると信じている。」

最後に、当該号が私にとってインスピレーションのもととなったため、この書簡をドイツ語とトルコ語の2か国語で記すことをお許しください。」

■「新たなスルタン」と呼んだ

Der Spiegel誌は8月4日に発売された号でトルコの大統領選を取り上げ、表紙にしたエルドアン首相を「新たなスルタン」と名付けた。読者に向け「トルコは自由でいられるか」との問いかけて、16ページにトルコ語の記事を掲載した。

同誌は昨年もゲズィ公園での抗議に関して、ドイツ語とトルコ語で特集号を出していた。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:35084 )