オジャラン、大統領選を評す
2014年08月16日付 Hurriyet 紙


アブドゥッラー・オジャランは、8月10日の選挙を評して、「この結果によって人民民主主義党(HDP)が今日、民主主義で活動的な野党であり、今後も最も幅広い基盤をもった民主的与党となるだろう」と述べた。

 人民民主主義党グループの会派副代表であるペルヴィン・ブルダン氏とイドリス・バルケン氏、またHDPのイスタンブル国会議員のスッル・スレッヤ・オンデル 議員は15日に、イムラル島にて終身刑に処されているアブドゥッラー・オジャランと面会した。一団は、面会後、発表を本日行い、オジャランがメッセージの中で8月10日の選挙をも評したと明かした。オジャランは、選挙を評するにあたって「選挙の最も意義ある結果は、90年間に及ぶ内に閉じた過剰なナショナリズムとファシズムの政策を克服するに向けての地盤を生み出したことである」と話し、HDPが将来政権を担うと述べた。

■「この結果によって…」

 オジャランは以下のように話した。「まずハッキャーリからシュルナクまで、リジェからバイブルトまで、リゼ、トラブゾン、イスタンブルからイズミルに至る、 我々の人々の等しい友愛とすべてのラディカルな民主主義闘争に向けて、票を投じてくれたすべてのトルコの人々に敬意と祝福の意を述べよう。この選挙で生じ、次第に雪崩のように大きくなっていくだろう支持を、平和と友愛に向けた最強の保証の一つであると思う。選挙の最も意義ある結果は、90年間に及ぶ内に閉じた過剰なナショナリズムとファシズムの政策を克服するに向けての地盤を生み出したことである。新時代の幕開けが意味するところは、真の民主主義的なトルコ、民主主義的 な共和国の形成を、ユートピアから現実のものに変えうることにしたことだ。クルドの立場からも、今回これほど広範かつ強固な意志が現れたことは、自由で民主主義的な社会を構築する過程で、革命的な意味に相当する。

 この結果は、HDPが、現在の民主主義的で活動的な野党から、将来も最も広い基盤をもつ民主的与党となる[ことを示している]。この民主的与党[が形成された]暁には、信仰を理由にあらゆる種類の弾圧とヘイトスピーチの犠牲となっているアレヴィー系の人々から、水力発電所によって水を略奪され生態系を蹂躙された村人たちに至るまで、生活スタイルが脅威にさらされる人々から、未来を奪われルンペン化した若者たちに至るまで、毎日蛮行によって殺される女性たちから、下請けシステムによってわずかな金額の生活費のため労働価値を奪われ、労働上の犯罪で殺された労働者たちに至るまで、すべての人がこの民主主義的計画の保証のもとにいると感じることになる。この結果が得られたのは、民主主義的な交渉に向けた30年に及ぶ我々の闘争の揺るぎない意思が存在していたからである。この点で、皆がこの過程をより深く理解し、民主主義的な国家建設のために貢献するよう呼びかける。与党もまたかく知るべきである。すなわちトルコの人々は、真の国民的結束と民主主義的な国家建設の点で、大いなる意思を明らかにした。これを正しく理解し、この国がもっているあらゆる権威的で干渉的な態度から遠い、全き民主主義的な共同の祖国へと転換するために力を注ぐことは、歴史的な責務となった。この運動に力を尽くし、これに参加することで提案し、これを認めることで協力したすべての人へ感謝の意を述べよう。」

■「ヤズディの人々へ哀悼の意を表する」

 オジャランは発表の結びとして9月1日の世界平和の日のメッセージも出した。オジャランは「来たる9月1日の世界平和の日をこの基本姿勢で歓迎し、ヤズディの人々へ哀悼の意を表する。ロジャヴァ、シェンガル、マクスムル、モースルにおいて人民の自由のために抗い、このため亡くなったすべての兄弟たちを敬意をもって追悼する。すべての地域で自由のために抗う国民的和平勢力に特別な歓迎と感謝の意を表する」と話した。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:35094 )