マーリキー、ファウード・マアスームを告発
2014年08月11日付 Hamshahri 紙

【ハムシャフリー・オンライン】イラク首相は、同国大統領を憲法違反で告発し、同氏を裁判所に訴えると警告した。

 イラクのヌーリー・アル=マーリキー首相は、テレビで放映された演説の中でこのように脅迫、「政治的目的を果たし、イラク国民全体の利益よりも一部の限られた人々の利益を優先させるために、違法行為に手を染め、憲法を濫用したことを理由に、大統領を連邦最高裁判所に告発する」と述べた。

 イラク治安部隊は厳しい治安措置を発動、サブズ地区をはじめとするバグダード市内の中心地に展開した。

 イラクのファウード・マアスーム大統領は月曜日までに、議会内の最大会派の代表者を首相として指名する必要があったが、それに先立ち、同氏は議員らが首相候補を指名せずに、自身が本件について決断し、首相を指名せざるを得なくなった場合には、辞任すると警告していた。

 議会が本件に関して決定を下すための会議は、モルダード月28日〔8月19日〕に先延ばしとなった。

 このように、イラク国内における政治的対立は深刻の度を深めている。

 ガーディアン紙の報道によると、アメリカはマーリキー氏の演説を受け、ファウード・マアスーム氏の決断を認める姿勢を示し、各政治勢力の要求に配慮し、国民和解を考慮に入れた上で、この問題の解決を図ることを支持すると表明したという。

 マーリキー氏は、さまざまな会派から出されている辞任要求に対して、首を縦に振る姿勢を微塵も見せていない。同氏は議会内の最大会派の代表者であることを理由に、三期目の首相の座を狙っている。

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( 翻訳者:FM791 )
( 記事ID:35104 )