PKK兵士、米製武器携え北イラクへ
2014年08月18日付 Hurriyet 紙


イラク・シリア・イスラム国家(İŞİD、ISIS)がモースルに続き掌握したシェンガル(シンジャール)地方でヤズィーディ教徒の虐殺が続いていることに対し、カンディル山からシェンガル山へ派遣され、サダム・フセインの時代から残る軍駐屯地に駐留しているPKK兵士をドアン通信( DHA)が撮影した。彼らが駐留している軍駐屯地には、PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)の旗とアブドゥッラー・オジャランのポスターが掲げられている。PKK兵士の責任者のアギト・ジヴィヤンは、シュンガル山に拠点をつくってそのまま駐留して、そこでシリアのロジャヴァ地域に似た新しい基地を建設しようとしているとの主張には根拠がないと反論した。映像に映ったPKK兵士がM-16型自動小銃を手にしていたことは注意を引いた。アメリカ製のこの武器は、以前にもPKK兵士が手にしていたことが見受けられた。2007年にアブドゥッラー・ギュル外務大臣(当時)がこの武器に関連して米国の公式ルートからの情報を要求していた。

イラク・シリア・イスラム国家(İŞİD、ISIS)がモースルに続き掌握したシェンガル(シンジャール)地方でヤズィーディ教徒の虐殺が続いていることに対し、カンディル山からシェンガル山へ派遣され、サダム・フセインの時代から残る軍駐屯地に駐留しているPKK兵士をドアン通信( DHA)が撮影した。彼らが駐留している軍駐屯地には、PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)の旗とアブドゥッラー・オジャランのポスターが掲げられている。PKK兵士の責任者のアギト・ジヴィヤンは、シュンガル山に拠点をつくりそのまま駐留して、そこでシリアのロジャヴァ地域に似た新しい基地を建設しようとしているとの主張には根拠がないと反論した。

■İŞİDに備える

İŞİDがヤズィーディ教徒の多い、モースルに隣接するシェンガル(シンジャール)地方を掌握し、多くの村で虐殺があったことに対し、カンディルにいるPKK指導部は、武装した民兵を移動させることを決定した。このことに対し、シリアでクルド人が管理しているロジャヴァ地域からシェンガルへ来た、PKKのシリアでの関連組織PYD(民主統一党)の武装部門のYPG(人民防衛隊)を支援し、同地域を追われたヤズィーディ教徒に対し、安全な迂回路を開くために派兵されたPKK兵士が山岳地帯でDHA(ドアン通信)の記者に撮影された。PKK兵士は、シェンガル山の山頂と裾野にある、かつてはイラク中央政府の兵士、ペシュメルガ(クルディスタン自治政府の兵士)、そして、最近İŞİDが使った軍駐屯地と戦略上の要衝を管理し、そこで組織 (PKK)傘下の武装組織HPGの旗を掲げた。

■ヤズィーディ教徒に支援をおこなっている

PKK兵士は、山岳地帯にある多くのヤズィーディ教徒の村においても重火器で陣地を構築し、この山岳地帯の多くの場所で警戒している。PKK兵士は、シリアのロジャヴァ地域から来たYPGとともに時々、İŞİDを同地域から一掃するために、重火器による攻撃を準備している。そして、避難を続けているヤズィーディ教徒のクルド人が無事に行きたい場所に到達するために、村人(ヤズィーディ教徒)から成る民兵とともにかれらに支援をおこなっている。 

■PKK兵士シェンガルの思い出

シェンガル(シンジャール)山の多くの場所でペシュメルガと共同で支配権を確立し、中には狙撃銃を使う女性もいるPKK兵士は、駐留している石で造られた城 のような駐屯地の前で記念写真を撮った。PKK兵士はサダム・フセイン時代から残る、あるいは放棄された家から、破壊された駐屯地とともに休憩をとる目的で駐留している建物で、İŞİDに備えている。組織のメンバーは「ドチュカ」として知られる対空機関砲を載せたトラックや使用している多くの車にアブドゥッラー・オジャランのポスターを掲げていたことが注意を引いた。PKK兵士はシェンガル山の山頂で、シェンガル郡のİŞİD支配下の村々を双眼鏡で継続して監視し、時々İŞİDに対し軍事行動を起こし戦闘に入っている。

(以下、略)

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:35113 )