科学技術相の問責案をめぐって、国会・大学関係者から同相を擁護する声(上)
2014年08月12日付 Iran 紙


【エブラーヒーム・ベヘシュティー】国会少数派の「革命永続戦線」がレザー・ファラジーダーナー科学技術相の問責を執拗に求めていることを受け、同相のこれまでのパフォーマンスを支持する声が、国会議員、大学教授、学生組織、および社会活動家たちの間から巻き起こっている。〔‥‥〕

 国内の学術界・大学界はファラジーダーナー氏の合理的・科学的姿勢を指摘、大学生組織も〔ファラジーダーナー氏の科学技術相就任以降、大学内に〕大学生に相応しい政治的歓喜を伴った穏やかな雰囲気が生まれたと強調している。また、政治活動家たちや国会議員たちは、同相の問責を主張している者たちの不満が、同相の〔大臣としての〕パフォーマンスとは何ら関係がないということを認めている。

 92年〔2013年〕の大統領選挙で、ハサン・ロウハーニー師の政権構想・政策に対して頻繁にあら探しをしていたほんの一握りの国会議員たちは、ロウハーニー政権が発足した当初より、科学技術省や外務省、文化イスラーム指導省で起きている〔人事面・政策面での〕変化に対して、批判の声を上げてきた。先の選挙で特定の候補者を擁し、世論の支持を得ることに失敗したこの少数派の面々は、選挙の後も、〔大きな声を上げて批判ばかりする〕自らの積極行動主義の質を見直すこともせずに、世論の懸念や要求に注意を払うこともなく、相も変わらずこれまでのやり方を踏襲している。

 このグループに所属する国会議員たちは、博士課程に在籍する大学生への奨学金不正支給問題で、第一次・第二次アフマディーネジャード政権の科学技術相が違法行為に手を染めていたことが〔現科学技術相によって〕発表されるや、ファラジーダーナー氏への批判を加速させ、ついには同氏の問責案を用意するまでになった。

 〔この問責案に対して〕国会の多数派が反対していることや、大学界が同相を支持していること、国会運営委員会が仲裁に入ったことなどによって、問責を主張する議員たちと科学技術相の間で会議が開かれた。しかし、彼らにとって問責は既定路線であり、同相の説明に納得する気など、そもそもなかったようだ。実際、彼らの同志たちは自分たちの要求について、撤回はあり得ないと述べていたのである。

つづく


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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:35117 )