CHP党首選インジェ候補「背の低い首相には、背の高い野党党首を」
2014年08月23日付 Milliyet 紙


共和人民党(CHP)の党首候補であるムハッレム・インジェ氏は、ケマル・クルチダルオール氏対する批判を続けた。公正発展党(AKP)の党首が背の高い人物である一方、我々の党首はそれよりも少々背が低かった。今、AKPのトップには背の低い人物がいる。CHPのトップには背の高い人物を据えてください。まずは2015年に背の低い人物をおろします。次に高い人物をおろしましょう。

CHP党首候補でありヤロヴァ県選出の国会議員であるムハッレム・インジェ氏は、CHPのイスタンブル県支部を訪問した。ヤロヴァ市のヴェファ・サルマン市長と、CHPヤロヴァ県支部長及び党員を伴ったインジェ氏は、第4レヴェントにある県支部前で、オウズ・カーン・サルジュ県支部長によって迎えられた。およそ15分間対面して話し合ったインジェ氏とサルジュ氏は、その後記者会見を行った。

■サルジュ氏の隣にインジェ氏を

インジェ氏は、自分達をCHPにふさわしい形で迎え入れてくれたことへサルジュCHPイスタンブル県支部長へ感謝の意を述べ、続けて、「私が党首になったあかつきには、今後党大会へ向かう時、どの県支部長にも私への支持表明を行わせません。禁止となるでしょう」と話した。
 
■サルジュ氏、支持表明を行う

サルジュ氏は、CHP県支部長らがケマル・クルチダルオールCHP党首支持表明を読み上げた県支部長であった。インジェ氏のこの批判に会見の最後で返答したサルジュ氏は、「CHPが民主主義的であることを誰も疑わないように。クルチダルオール氏を支持したある県支部長は、別の党首候補の隣で記者会見に臨んでいる。これがCHPの民主主義の理解です」と述べた。

■ダヴトオール氏を批判

インジェ氏の会見の大部分は、アフメト・ダヴトオール外務大臣がAKP党首となったこと、首相候補となったことを批判するもので、「外交の場でゲームの仕掛人と見なされ中、我々はその道具になった。我々の国民が他国の地に人質となる中、この失敗した人物がこの国の首相になるというのです」と話した。

■「エルドアンが誰を我が兄弟と言おうとも惨めなだけ」

インジェ氏は、ダヴトオール氏に関する批判を「オバマ大統領が指先で呼びつけ、エルドアンもまた指で指示した。ある人物が指先で呼びつけ、別の人物が指先で指示するトルコ外交を行き詰まらせた者が、この国の首相となります。誰に向け『我が兄弟』と言おうとも、状況は惨めなもので、アサド、カダフィー、ギュル、昨 日は親愛なるダヴトオールにも『我が兄弟』と言いました。彼の結末もとても良いものとはならないように思えます」と続けた。

■CHPがトルコを困難から救う

インジェ氏は、トルコのリーダーは困難な状況にあること、トルコを困難から救う必要があると述べ、「これをCHPはやり遂げます。今の仕組みではCHPがこれをやり遂げる望みを目にすることはできません。街頭でお聞きになれば、これがわかるでしょう」と話した。

■「次の選挙でAKPを止める必要がある」

ムハッレム・インジェ氏は、次の選挙がトルコの最後の選挙となると述べ、「これはトルコの最後の選挙です。二度とこのような選挙はありません。もし次の選挙でタイイプ・エルドアンの党、AKPが、367(席)を超えてしまったら、憲法を改正できるほどの力に達してしまったら、確実に大統領制になり、議会制は姿を消すでしょう。もはや政党うんねんの問題ではなくなり、個人の政権となるでしょう。これが我々にとって最後のチャンスです」と話した。

「ムハッレム・インジェ、あなたは早めに行動した」と言う人々への回答は、「ムハッレム・インジェへは待つがトルコは待ってはくれない。祖国は泥沼にはまり、さらに辛い状況に落ちようとしている。大統領制は、この国の左派、革命勢力、アタテュルク主義者達にとって災いとなるでしょう。故にCHPがこの選挙で政権につかなければならないのです」とインジェCHP党首候補は述べ、「理想的なトルコをつくるために、理想的な政党CHPを我々はつくらなくてはなりません。」

■「私は引き返さない、私は私の道にいる...」

インジェ氏は、ある道に入ったこと、この道から引き返さないだろうことを述べ、「私はある道へ入りました。戻る者は戻ればいい、私は私の道から引き返しません。私はこの党を政権につけます。私は党大会の代表参加者が君主の僕ではなく、自由な個人であると信じています。副党首が誰に連絡をとろうが構いません。 脅迫すればいい。ご心配なく、私はこの党の勇敢な人々を、若者達を、革命家達を、左派の人々を信じています」と話した。

■代表者へ圧力の主張

ムハッレム・インジェ氏は、党大会代表参加者に関心を抱くことも、彼らに圧力をかけることとも別々のことだと明示し、「圧力をかけるのは、適切ではない。こういったことはやめましょう。私は政党の運営者に警告します。今後われわれはその政党をともに運営するでしょう。結果を左右するのは主張であり、希望なのです」と話した。

■「党首は党員が選ぶ」

インジェ氏は、党首になるには、今後の党首は、全党員の投票によって選ばれるべきと述べ、大統領選時に述べた「公正な競争が行われていない」という批判をCHP党首候補の争いにも当てはまると話した。

インジェ氏は、「ああ、ケマルさん、あなたは党の利用できる部分を使っている。私は独りで闘っています。まずご自身が民主的になってください。今月当中央本部の電話代はご自分の財布から払うべきです。全ての人に電話をかけてますから。私はオフィスからかけていますが、料金は自分で払っています。まず見習うべきです。党で我々が手本となれば、トルコの人々もあなたを信用するでしょう」と話した。

インジェ氏は党員によって選挙が行われれば、80パーセントの票を得られると断言し、「しかし代表者による選挙でも、異なる結果にはならないと信じています」と話した。

■「どこへ行った、ガンディー・ケマル」

インジェ氏は、クルチダルオールCHP党首を批判し、「2010年に扉を開けよと言っていました。あのガンディーはどこへ行ったのか? どこへ行ってしまったのかあの勇敢な男は。どこへ行ったのかあの革命家ケマルは」と問うた。

インジェ氏は以下のように続けた。「この政党が左派であることを思い出すでしょう、この政党が革命家でありアタテュルク主義であることを思い出すでしょう。党大会で勝つことが重要なのではありません、選挙で勝つことが重要なのです。今後の2つの選挙でCHPを第一党にできなければ、選挙翌日の月曜日の朝に辞職します。エジェヴィト元首相が42パーセント をどのように達成したのだとしても、私もやり遂げて見せます。AKPを歴史のゴミ箱に送るためにCHPから権限が欲しいのです。私はあの政党の電気を消します。」

■「CHPのトップには背の高い人物を」

インジェ氏は「AKPのAKPの党首が背の高い人物である時、我々の党首はそれよりも少々背が低かった」と述べ、「今、AKPのトップには背の低い人物がいる。CHPのトップには背の高い人物を据えてください。まずは2015年に背の低い人物をおろします。次に高い人物をおろしましょう」という表現を用いた。インジェ氏のこの言葉は会場からの盛大な拍手を受けた。

■再びサルジュ氏が随行

インジェ氏は、会見の後、支持者の多くの注目を浴びながらイスタンブル県支部を後にした。来たときのように帰りもオウズ・カーン・サルジュ県支部長インジェ氏に随行した。

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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:35165 )