見えてきた「クルド問題解決策」の今後
2014年08月25日付 Radikal 紙


解決プロセスは新しい段階に入っている。政府が承認した計画によれば、人民民主主義党(HDP)とは法的な、カンディルとは武装放棄の問題を取り上げる。武装解除については、ロジャヴァの状況を理由にはっきりしていない…..。

解決プロセスにおいて、PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)及びイムラル島で行われた(オジャランとの)会合の結果、目指すべきロードマップに関する主要行程の明確化が始まった。同プロセスはすべての段階が公安治安庁主導で実施されるはずで、(今後)支障なく進めるため二つの異なる(専門)機関が結成される。

政府からも承認された計画によれば、HDPとは法的な、カンディルとは武器放棄の問題を取り上げる。武装解除については情勢の安定後に議論される予定である。HDP支持者の情報によれば、約21ヶ月続いている解決プロセスは、9月1日の世界平和デーでオジャランが発表する予定のロードマップで、対話の段階から交渉の段階に移行するという。現段階でアンカラでベシル・アタライ副首相とHDP代表団、イムラル島ではオジャランと政府代表団の間で長い間続けられている会合において第二段階へ入る前に、新しい機構をつくることに向けた決定がなされた。イムラル島(オジャラン)、HDPと政府代表団の間で合意された詳細は24日、HDP代表団により在カンディルのクルディスタン社会連合(KCK)指導部に転送された。

■撤退は完了するであろう

ミリエット紙のナムク・ドゥラカン記者の報道によれば、解決プロセスの行き詰りを理由に、同組織(PKK)が昨年開始したが中止した武装兵士の(トルコ領からの)撤退について、保証を与える措置は講じられ続ける。まず、トルコ領内にいる武装グループの武装解除に向けた措置が講じられる。同組織は、武装兵士がイラク・クルディスタン地域に撤退することについて保証した。オジャランの発表とともに、武装兵士の半分の撤退を完了させる予定だ。

9月にロードマップが発表されると同時に、危機管理能力を実証するため双方の有能な人材を(監視のため)巡回させる

PKKは、シリアのロジャヴァとイラク・クルディスタンのシェンガル地域でイラク・シリア・イスラム国家(IŞİD)と戦争をしており、会合では全面的武装解除に反対した。同地域で戦争状態が継続し激しい武力衝突が続くかぎり、同組織が武装解除(に応じる)可能性はないといわれる。同地域が安定した状態になれば、武装解除が再び議題に上がるであろう。

■恩赦はないが、しかし….

同組織(PKK)の武装解除の件は、ハカン・フィダン国家諜報機構(MİT)事務次官と政府代表団がイムラル島でオジャランとおこなった会合でも議題に上がったことが明らかとなった。オジャランはこの件に関し、「武装兵士は、ロジャヴァとシェンガルで必要である。これらの地域は戦略的な境界線に位置している。武装兵士は同地域へ駐留し、活動を続けることを私は望んだ。中東の状況が落ち着くまで、これらの(軍事的)活動を続ける」と語ったという。

会合では、同組織が山から下りることを保障するための調整の一環として、恩赦が議題に上げられた。同組織は恩赦に反対しているため別の解決案が考案された。この件では、調整の実施に向けた情報交換がおこなわれたが、いまなお解決案についての合意がなされていない。修正が予想される新しい調整案によれば、「恩赦」は行なわないが、組織のメンバー中、特に武力活動に参加しなかった者たちが、後に帰国した場合、起訴されない保証が与えられる予定である。この件では近いうちに法的折衝が始められることが指摘されている。

イムラル島へ近いうちに政府とHDP代表団が訪問することが期待されている。対話の段階から交渉の段階に入るのである。この一環で、オジャランが 9月1日に「歴史的な」発表を行う予定である。オジャランが9月に行う予定のメッセージは解決プロセスのロードマップの総合的な行程だといわれている。これは同時にカンディルへのメッセージという意味合いを帯びている。

オスロでの活動を念頭において、双方がプロセスを可視化して進めている。

■二つの機構

プロセスの進行に関する合意によれば、決定事項と実施に必要な作業は以下の通りである。

―プロセスを支障なく進めるために、ふたつの異なる機構をつくる。監視委員会に加え、非政府組織と専門家が参加する独立委員会を設立する。

―交渉段階に格上げされることが期待されるプロセスを進める委員会とスタッフは、全体的に変更する。以前からMİTによって続けられていた会合の実施は、 公安治安庁にその権限を引き渡す。これらの事項は覚え書きに記載される。この一環で治安庁内で7人から成る事務局を設立する。同プロセスの全ての段階と会合は事務局によって記録に残される。

―同プロセスの継続では、解決にいたるまでの主要な行程はイムラル島のオジャランと、法的な調整はHDPと、武器放棄に向けた段階についてはカンディルと一対一の会合が続けられる。同プロセスは、ヨーロッパの支部とHDP代表団の仲介で進められる。同組織のヨーロッパ支部と、トルコへの帰国希望者、司法判断、国際手配、国籍承認等の要件が議論される。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:35183 )