エルドアン・オバマ1時間半の会談―シリア、イラク・・・
2014年09月05日付 Radikal 紙


エルドアン大統領とアメリカ合衆国オバマ大統領は、イラクにおいて全勢力を包括する政権を早急に樹立することや、シリアにおいてはジュネーブ声明が示した方向性で実質的な政治変革を実現させることが大きな意味をもつことを表明した。エルドアン・オバマ両大統領は近々連絡を取り合い、国連総会の際にニューヨークで再び会談を行うことで合意した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とアメリカ合衆国バラク・オバマ大統領の会談では、二人のリーダーがイラクで全勢力を包括する政権を早急に樹立することや、シリアにおいてジュネーブ声明が示した方向性で実質的な政治変革を実現させることが重要な意味をもつという内容で合意したことがわかった。

英ウェールズで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加したエルドアン大統領は、二国間交渉でアメリカのオバマ大統領と会談を行った。大統領府から得られた情報によると、両大統領は打ち解けた雰囲気で行われた会談の中で二国間の関係やMATO首脳会議の議題に関して意見交換を行ったという。

■対アサド共同戦線

エルドアン・オバマ両大統領は、NATOに関して両国が共通の立場にあることを強調したこの会談において、シリアとイラクに関しても詳細な議論を行った。
両大統領はイラクにおいてすべての勢力を包括する政権を早急に樹立すること、シリアにおいてはジュネーブ声明に則った実質的な政治変革を実現させることが大きな意味をもつという意見を表明した。

エルドアン・オバマ両大統領は、この会談において該当地域の混乱につけこむテロ組織やダマスカスの政治体制に対する共同戦線についても詳細に議論した。
また両大統領は、パレスチナの停戦を維持することに関しても互いに協力しあうこと意見が一致したと伝えられた。両大統領は近々連絡をとり、国連総会の際にもニューヨークで再び会談を行うことで合意した。

約1時間半に及んだ会談の中、後半の30分間では差し向かいで話したエルドアン大統領とオバマ大統領の両名には、(エルドアン大統領側に)メヴリュト・チャヴショール外相やイスメト・ユルマズ国防相、フェリドゥン・シニリオール外務次官、そして大統領府事務次官への起用が期待されるイブラヒム・カルン大使が、一方のオバマ大統領側にはジョン・ケリー国務長官が同じ代表団として同席した。エルドアン・オバマ両大統領は、また近々連絡をとりあい、国連総会の際にニューヨークで再び会談を行うことで合意した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:35277 )