大学入試システム、変更へ―一斉試験は廃止か?
2014年09月19日付 Radikal 紙


大学入試が変わり始めている。生徒たちは、高校の成績や興味関心などに基づき、TEOG(初等教育から中等教育に進むための試験)と同じようなシステムで大学に申請する。

何百人もの若者の未来を一回の試験で決めるシステムは2016年で終了する。LYS(大学学部決定試験)やYGS(高等教育資格試験)は、新しいシステムにより廃され、生徒たちは高校の成績や興味関心に基づいて、大学に申請する。アクシャム紙のハック・クルバン記者が伝えたニュースによると、国民教育省の発表でアフメト・ダヴトオール首相に報告されたプロジェクト内容によると、高校進学の際に適用されている「TEOG」に似たシステムが、大学入試でも適用されるという。

■評議会の議題にも

高校での活動や成績が、生徒たちの判断材料になる。12月の国民教育評議会のテーブルで、これからのステップについて話し合われることとなる。2015年の私塾改革と並行して次のことが実施される。
私塾が私立学校に、もしくは教育センターに変わり、公立学校では無料講座が増える。これらの授業はそれぞれの教師が担当する。

■TEOGのような制度

「中等教育から高等教育への進学試験」も変わる。大学入試ではLYTやYGSもなくなり、2016~17年度以降、新しいシステムが導入される。TEOGのように、高校在学中に統一試験が何度か実施される。この試験は国民教育省により実施され、大学へ進む際に一定の率で重視される。
授業の評定のほか、芸術、体育、部活動などからなる課外活動の実績を評価することで、生徒たちの学力、興味関心が形成されていく。
こうした方法が検討されている一方、最新のテクノロジーも導入される。タブレットPCを使った授業、インタラクティブな手法が期待を呼んでいる。イスタンブルからハッキャーリまで、生徒たちは同じ授業を見ることができるようになる。

■実力を見られる

生徒たちは高校卒業後、個々の興味関心や能力に応じて大学に申請する。大学側は、生徒の実力をもとに合格者を決める。どの県にも大学が開設されたことから、生徒たちは住んでいる地域の学部に申請しても問題なくなるということだ。

職業学校も変わり始めている。アフメト・ダヴトオール首相に提出された報告書は、職業技術教育においても改革が必要なのは当然で、大学への依存は軽減する、としている。事業者や事業所は、国民教育省と協力して職業教育の一翼を担っていく。この職業高校で学ぶ生徒たちは、関心のある分野についてより深い理解を得ることとなり、高校を卒業するころには「紹介雇用」として確実に仕事に就けるようになる。

■高等教育機構法も変わる

一連の改革の中で、政府は高等教育機構法も改正する。長きにわたる議論を経て、国民教育省から首相府に送られた改正案も、大詰めを迎える。10月からの新法制定年に議会に提出される計画だ。新しいシステムでは、公立104校、私立73校、合計177の大学を3つのカテゴリーに分けることになる。生徒たちは、実力と得点に応じて関心のあるカテゴリーの学部に申請することができる。

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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:35375 )