300人のPKK系PYDメンバー、「イスラム国」との戦闘へトルコからシリアへ越境
2014年09月20日付 Hurriyet 紙


ISISの侵攻に対し、昨日20日、トルコから少なくとも300人が戦闘のためコバーニーの町へと越境した。

シリア人権監視団の発表によれば、昨夜国境を越えたこれらの人々は、PKKに近しいPYD(民主統一党)の武装支部であるYPG(人民防衛隊)の隊列に加わった。ミュルシトプナル国境ゲートの周囲では、何千人もの人々がコバーニーの住民達と団結するために待機し続けている。

■HDPからISISに関する質問書

昨日20日にスルチに集合した民主社会会議(DTK)のセルマ・ウルマク共同代表、民主地域党(DBP)のカムラン・ユクセキ共同党首、国民の民主主義党 (HDP)所属の国会議員イブラヒム・アイハン氏、イブラヒム・ビニジ氏、アイラ・アカト・アタ氏、サバハト・トゥンジェル氏、マルディン市のアフメト・チュルク共同市長を含む15人の代表団は、ミュルシトプナル国境ゲートからコバーニーの町へと国境を越えた。アフメト・チュルク共同市長は、ISISに対して戦っている唯一の勢力はクルド人であると述べ、「ISISの侵攻は、クルド人だけでなく、トルコ人をはじめとする中東の市民人々へ害を与えている。この戦いにおいて、クルド人が成功することを我々は強く信じている」と話した。HDP所属の国会議員アイラ・アカト・アタ氏は、ガズィアンテプ‐ヌサイビン間の鉄道を通り、テル・アブヤードに属する駅のないスィリブ・ケラン村で止まって武器弾薬を降ろし、ISISがこれを自分たちの支配に反対する村へ運んだと主張し、回答を求めてダヴトオール首相に質問書を提出した。

■子どもたちを置いて戻った

ある人は裸足で、ある人は飢えで倒れた。泣きながら歩く人もいた。表情は恐怖と絶望の間を行ったり来たりしている。老人や病人を背負って、あるいは車椅子で運んだ一部のコバーニーの人々は、女性や子ども達をトルコの地へ置くと、PKKに近しいPYDの武装支部であるYPGの隊列に加わり戦うためにシリアへと戻った。ISISと戦うためにシリアへ行くトルコ人の数も少なくない。昨日だけでもミュルシトプナルの国境からトラック一杯のトルコ人が、スローガンとともにシリアへと越境した。シリア人達は、ISISの目標となった街を空にして、緩衝地帯にしたいと話す。

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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:35391 )