らくらく仏へ入国―トルコからの送還のイスラム過激派
2014年09月24日付 Hurriyet 紙

フランス警察はトルコから帰国するイスラム過激派を逮捕し、取り調べるためにパリ空港で待機していたが、当の過激派はマルセイユ空港から大手を振ってフランスに入国し、そのことがフランスで醜聞となった。フランスのジーン・イヴス・レ・ドリアン国防大臣は、トルコ当局が搭乗機の変更をフランス当局に伝えなかったとし、トルコ当局を糾弾した。

ジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣は、フランスの情報ラジオ番組(France Info Radio)でこの件について語り、昨年トゥールーズにあるユダヤ系の学校を襲撃し、たくさんの子供達を殺害したムハメド・メラフの義兄アブデルワーヘド・バグダーディ(29歳)、幼馴染みのイマド・ジェベリ(27歳)、そして後からイスラム教に改宗した、フランス人のガエル・モリスら過激派がトルコ当局から送還されてきたと話した。ジーン・イヴス・レ・ドリアン国防大臣は、過激派をパリに連行するはずであった航空機のパイロットが、この「特別な旅客」を保安上の理由で搭乗させず、このためイスラム過激派らはマルセイユ行きの航空機に乗り、しかもトルコ当局はこのことをフランス当局に知らせなかったとし、トルコ当局を糾弾した。

■過激派はフランス警察に引き渡された

マルセイユに到着するも、コンピューターの不具合によりチェックされぬまま難なくフランスに入国した「危険な」過激派は、弁護士を通して、「もし必要なら、フランス警察に協力してもよい」と声明を発表した。さらにその後、過激派は潜伏先のエロー地方の小さな交番に赴き、引き渡された。そして逮捕され刑務所に送られた。

■カズヌーヴ内務大臣、トルコへ

この醜聞を受け、閣議が終わった際にベルナード・カズヌーヴ内務大臣はマスコミに対し、誰がどの時点で誤りを犯したのか明白にするために取り調べを始めたと話した。彼は近いうちにトルコを訪れると述べ、過激派がイスタンブルで航空機を変更したが、この変更がトルコ当局からフランス当局に伝えられなかったと話した。ベルナード・カズヌーヴ内務大臣は、近いうちにトルコを訪れ、テロとの戦いについて協力体制を再確認すると話し、トルコ当局と協力していくと話した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:百合野 愛 )
( 記事ID:35417 )