トルコ在住トルコ系ブルガリア人の投票阻止?―ブルガリア国境一部閉鎖
2014年10月01日付 Milliyet 紙


ブルガリアで日曜日の選挙前にナショナリストの「検閲のないブルガリア党」が、ブルガリア-トルコ国境にある3つの国境を封鎖した。団体は昼ごろには解散したものの、金曜日により大きな活動を行うと明かした。

ブルガリアで犠牲祭と時を同じくして行われる早期総選挙を前に、トルコからブルガリアへ通じる3つの国境門がナショナリストにより封鎖された。4%の投票支持率に僅かに越える「校閲のないブルガリア党(BBZ)」リーダー、ニコライ・バレコフは、トルコから投票に来る人々の通過を妨害する目的で、昨日朝頃カプクレの反対側にあるカピタン・アンドレーヴォ、デレキョイ門の反対側にあるマルコ・タルノヴォ及びハムザベイリ国境門反対側のレソヴォ国境門を巨大なブルガリア国旗を用いて通行を閉鎖した。

■オスマン人にNO!

広範な安全対策を取っているブルガリア警察は、団体の中に不逮捕特権のある多くの国会議員がいたため介入できなかった。団体は、「ブルガリアはブルガリア人のものだ」、「2014年にオスマン帝国の支配にNO!」、「トルコが我々のために決定をするのを望まない」といったスローガンを掲げた。報道陣に話すバレコフは、 レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領がブルガリアでトルコ語が第二言語になるよう活動しているとし、手元にもこれに関する情報報告書があると主張した。団体は、トルコから来る車両を約1時間半引き留め、15人ずつのグループにして通行を許可した。バスとトラックについては干渉しなかった。ほとんどをトルコ人が占める「権利と自由活動党(HÖH)」関係者は、国境封鎖活動に対し対処を始めた。

■民主的権利

混雑さが増したことを受け、国境警察は軍警察の支援を要請した。警備班の行った警告でグループは解散した。HÖH国会議員のサリハ・エミンは、カプクレで100人に近い活動家がいたが、昼までに解散したと話した。

ブルガリアのラジオで話をした、バルカン移民文化連帯協会会長ユクセル・オズカンは、トルコにいるブルガリア国民には投票権があると述べ、「人々が投票するのは民主的権利である。しかし彼らの行為はダブルスタンダードであり、人権違反だ。人々の憲法上の権利が侵害されることは罪であると信じている」と述べた。

■本来の活動は金曜日に行われる

政治評論家は、BBZの国境封鎖活動を「安っぽい政治プロパガンダ」と評した。しかしブルガリアの報道は「BBZリーダー、バレコフはトルコ国境封鎖に成功した」と論評をした。

トルコでは約50万人のブルガリア国籍のトルコ人が生活している。このうち15万人ほどが、毎年犠牲祭の休日のためにブルガリアにやってくる。犠牲祭時期には両国の国境には大混雑が発生する。

カピタン・アドレーヴォ国境門での活動のあと報道陣に行った会見でバレコフは、HÖHとカスム・ダル氏が率いる「自由と名誉市民党」がトルコから500台のバスで自分たちの支持者を運んでくると述べ、「2党は金曜夜に250台、土曜朝に250台のバスで自分たちの支持者を運ぶ。本来の国境封鎖活動は金曜日に行われる」と主張した。

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( 翻訳者:池田桃香 )
( 記事ID:35464 )