大巡礼、クライマックス
2014年10月04日付 Zaman紙


何百万人もの人が昨日アラファを訪れた。手が天に開かれ、涙を流しながら祈りが捧げられた。ウクーフ(アラファの平原で逗留すること)で後悔と許しが乞われた。巡礼者たちはムズダリファを過ぎるとミナーへ向かった。ジャムラの投石を終えた者はメッカへ向かう。カーバ神殿でタワーフとサアイを行う。ここでは二つの幸せが交わる。バイラムと、ハッジュ(巡礼を終えた者)になることの興奮が心を満たす。

世界中から聖地へと来た3百万人のムスリムが最後の審判の予行練習のような経験をした。ハッジュ候補たちは昨日アラファに集まり、巡礼の義務の一つを実行し、ウクーフ儀礼を行った。立って手を天に開き、祈りを捧げ、涙を流した。神に許しと人間のための平穏が乞われた。その後、白い布を纏ったハッジュ候補たちはアラファからムズダリファに澄んだ川のように流れた。巡礼者たちはムズダリファを過ぎるとミナーへ向かった。ジャムラでの投石を終えるとカーバ神殿でタワーフが行われる。サアイの後、髭を剃るため、犠牲獣が屠殺された知らせを待つ。髭を剃るとともにイフラーム(巡礼衣)を脱ぐ。今年のバイラムは神の御恵みのように訪れた。犠牲祭の前日が金曜日にあたることは大巡礼の朗報だった。

ハッジュ候補たちはずっとカーバ神殿の崇高な雰囲気のなかで宗教的義務を一つ一つ進めていた。ウクーフとは、巡礼の義務であり;『巡礼とはアラファ』 である。巡礼者は前日からアラファに向かった。夜は、国ごとにテントが分けられてそこで過ごした。しかし心は一つだった。太陽が昇る前からラフマ山は人で埋まり始めた。ここはアダムとイヴが許された後に二人で会い、新たな人生に向かった場所だ。預言者ムハンマドが別れの巡礼で、もたれかかってカーバ神殿に向いてウクーフ儀礼を行った、別れの説教の一部を行った丘は、アラファの丁度中央にある。想像ほど大きくはない。テントはラフマ山の周辺の見渡せる限り広がる平原に敷かれている。 「レッベイク・アッラーヒュッメ・レッベイク」の声が天と地に響き渡る。

日の出とともに素晴らしい光景が現れる。いくつものアザーンが響き渡る中、ファジュル礼拝が終わると、小さな丘は白に包まれ、壮大な山へと変わった。白が辺り一面を覆い尽くした。白い布を纏った何百万人もの人たちは最後の審判の恐怖を味わうだけでなく、それを増幅させている・・・テントでは祈りとコーラン、ジェヴシェン、礼拝が止むことはなかった。時の到来が、疲れと、その後に待ち受ける事に対する興奮とともに待たれた。

ズフルの礼拝の時間となった。決まりに従いズフルとアスルの礼拝が一緒に行われる。礼拝の後、その時が来る。何百万人もの人たちが立ち上がり、手を天に開く。ウクーフは白に包まれて控えめな声となる。地位や役職、財力、肌の色、人種が何であれ、皆平等だ。頭には何もなく、足は裸足だ。優位性は神に近いことにある。皆、神に帰依する者であることを思い出している。清算される。後悔と許しが乞われる。来世と復活と審判の日が思い出される。ハディースが伝える「許しの嵐がそこに」という、他の場所で受け入れられなかった全ての祈りが受け入れられるという信念が支配する。「許されたのだろうか」と聞くことすら禁止されている状況で、純粋な、心からの涙が巡礼衣に落ちるのが見える。メフメト・ギョルメズ宗務長官はウクーフでの祈りにおいて、イスラーム世界の中で流れた血と涙に触れた。「時のファラオたちが圧政を行っている。神よ、イスラーム世界を残酷な行為から救ってください!」と祈った。祈りの中でソマの炭鉱事故で亡くなった労働者たちとトルコに避難する難民たちのことも忘れていない。「神よ!亡くなった炭鉱労働者たちをあなたの慈悲で癒してください。我が国に避難した兄弟たちを助けられるように力をお貸しください!私たちを善の鍵に、悪の錠にしてください!私たちを圧政下にいる人たちの権利を求める者にしてください。」

祈りの後、個人や集団でウクーフは続いた。日が沈むまで祈りとともに時が流れた。ついに離れる時だ。ハッジュ候補たちは今後の人生について語りながらムズダリファに流れる。ハラムは神の名前が呼ばれた場所だ。今回はマグリブとイシャーの礼拝が一緒に行われ、ウクーフを行う。スンナ(慣行)が行われる。ハッジュ候補たちは悪魔に投げる石をここで集めた。その後ミナーヘ向かう。ミナーで大きな悪魔(アカバのジャムラ)に石が投げられる。実際 は皆悪魔となった自分自身に石を投げている。イブラヒムと息子のイスマイルが悪魔を追い払った、生贄の事件がおこった丘のすぐ下で・・・。

悪魔への投石を終えた者たちはメッカに流れる。カーバ神殿で再び巡礼のもう一つの義務であるタワーフとサアイが行われ、バイラム・・・2つの幸福が交わる。バイラムと、ハッジュになることの興奮が心を満たしている。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:南澤沙織)
(記事ID:35479)