メルスィン原発工事、3月着工へ
2014年10月11日付 Milliyet 紙


エネルギー・天然資源省のタネル・ユルドゥズ大臣は、メルスィン県での原子力発電所建設に関してトルコとロシア間で締結された協定の一環として、原子力エネルギーについて学ぶためモスクワへ渡航する83名の学生を迎え入れた。

ユルドゥズ大臣は、アックユ原子力発電所に関する環境影響評価報告書について、来月には作成が見込まれていると述べ、 「発電所の建設と電力供給の双方に関わる当初の目標を変更することは望んでいない。準備期間は長期に及ぶ可能性があるが、特に発電所建設と電力供給については遅れることのないようにしたいと考えている」と述べた。

■居住地区が作られる

ユルドゥズ大臣は、建設許可が下りた後に発電所とタービン用地の建設が始まるとし、現場で働く関係者、技師、労働者らが生活する4000人規模の居住区が作られると明らかにした。また、3月あるいは4月の着工開始を望んでいるとし、「この原子力発電所の建物の、中核部分の建設という意味ではない。しかしながら、港の建設と居住区の建設は、3月または4月には開始する必要がある」と話した。

■実験室はあるのか?

ユルドゥズ大臣は、「原子力についての研究を行う実験室は作られるのでしょうか?」との質問に対し、「今回の原子力発電所建設が原子爆弾製造といった平和目的外の、戦争を目的としているとされ、また、トルコがそのように世界に紹介されようとしているのは、悪意に基づいていると考える」と答えた。

■「解決プロセスは放棄しない」

エネルギー・天然資源省のユルドゥズ大臣は、イスラム国抗議を口実として各県で許可なくデモ行為が行われていることに関し、「一部の人々はクルド問題解決プロセスの放棄といった目的をもっているのかもしれない。しかし我々は、解決プロセス[の成就]により皆が円く収まる、さらに国民の皆さんがこれに満足する仕組みの構築に努めていく」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:35530 )