「イスラム国」コバーニー攻撃に抗議活動での衝突トルコ全土で
2014年10月08日付 Radikal 紙

コバーニーでのイスラム国(İŞİD)による侵攻に抗議する目的で昨日10月6日に始まった暴力活動が多くの都市で今日も続いている。正午頃にイスタンブル、アンカラをはじめとする様々な県で事件が発生した。夕方頃も継続したデモ活動の際に9名が死亡し、数十名が負傷した。

コバーニーにおけるİŞİDの侵攻に抗議する目的で昨日始まった暴力活動が多くの都市で今日も続いている。正午頃にイスタンブル、アンカラをはじめとする様々な県で事件が発生した。同事件は夕方頃にも続いた。ムシュ県ヴァルト郡で発生した事件では1名が死亡し、一方、スィイルト県クルタラン郡で起こった事件で2名が亡くなった。夜になって最後の死亡報告がバトマン県から届いた。これを合わせて死亡者数は4名に上った。国中で発生した事件で数十名が負傷した。複数の銀行やATMが破壊された。トルコ赤月社が所有する車両が放火され、数十台が燃やされた。

スィイルト県のムスタファ・トゥトゥルマズ知事は、クルタラン郡で発生した無許可デモで、ユスフ・チェリキさんとムフディ・エルドアンさんが死亡し、ネジメティン・チェリキさんが重傷を負った事を報告した。同知事は、市民が良識的に行動し自宅へ帰るよう求めた。クルタラン郡で発生した事件で負傷した10名は、スィーイルト国立病院で治療を受けた。

一方、スィイルト県のムスタファ・トゥトゥルマズ知事は、4政党の県支部長らと一堂に会した。トゥトゥルマズ知事は、İŞİDへの反発を口実に、スィイルト 県で実施された無許可デモが終息するよう公正発展党(AKP)、国民の民主主義党(HDP)及び共和人民党(CHP)の県支部長らと会議を持った。 

会議を後にする際、声明を発したユルマズ・チュナルHDP県支部長は、スィイルト県民に要求を民主主義的手法に基づき明らかにするよう提言した事を明らかにし、「民主主義的な要求が、良識の枠内で明らかにされることを望んでいる」と述べた。

一方、メフメト・アタDBP(民主地域党)県支部長は、コバーニーにはクルド人だけでなくシリア人、アラブ人及びトゥルクメン人もいる事に言及し、「私たちの全ての立場が民主的なデモを提示した。今後、市民が良識に従うよう呼びかける」と語った。

■ ディヤルバクル県で5名死亡

当局から得られた情報によれば、ディヤルバクル県で本日発生した事件で5名が死亡した。

■ バトマン県で1名死亡

バトマン県でコバーニーを支援する目的で実施されたデモの際に発生した事件で身体に銃弾が命中した23歳のエムラフ・デミルさんが搬送先のバトマン地域国立病院で死亡した。

■イスタンブル警察は警戒態勢

iŞİDがコバーニーでの侵攻を強めた後、イスタンブルで昨日始まった暴力デモを理由にイスタンブル警察は警戒態勢に入り、本日休暇が取り消されたた。犠牲祭休暇で県外に出掛けていた職員に緊急帰還命令が発令された。

İŞİDがコバーニーに旗を掲げた後、イスタンブル県各地で抗議デモが実施された。市バス、職場が放火され、デモ参加者らは警察と衝突した。警官1名 が放火により足を負傷した。夜通し続いたデモが今日も継続すると確定したことを受けイスタンブル警察は犠牲祭を理由に県外で休暇中の職員に午前8時に出勤するよう通達した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:35548 )