「イスラム国」と間違えられないよう・・・ひげをそる人増えてます―ディヤルバクル
2014年10月13日付 Milliyet 紙


ディヤルバクルにおけるコバーニーのデモ事件において、デモ隊があごひげを生やした人々をも襲っていることを受けて、不安になった市民たちは床屋へと殺到し始めている。

特にここ数日の間、床屋たちがひげ剃りで忙しくなっているということが分かった。街の床屋たちは、市民たちがイスラム国もしくはヒズボラの汚名を着せられぬようにひげを剃り、イメージチェンジを行っていると述べた。
イスラム国(IS)のコバーニーへの攻撃に抗議するためにディヤルバクルで起こった事件では、ひげを生やした多くの人々がデモ隊の標的にされた。この状況は事件後に、人々が床屋に行ってひげを剃ること、またイメージを変えることの原因となった。街の床屋たちは、一日平均で14人から15人がイスラム国もしくは ヒズボラの汚名を着せられぬよう髭を剃りにくると述べた。

■“汚名を着せられないために髭を剃っている”

ディヤルバクルのスル郡にあるディヤル床屋サロンの経営者イスマイル・カザク氏は、バイラムの翌日にもかかわらず、多くの客の髭を剃ったと述べた。カザク氏は「事件ではヒズボラもしくはイスラム国と関係のないのに被害にあった市民もいました。このため市民たちはこのことについて不安になっているのです。これに似た状況が90年代にも見受けられました。市民たちは、汚名を着せられないため、また自分たちに何も起こらないようにとやって来ては、ひげを完全に剃っていきます。或いはイメージチェンジを行っています」と述べた。

■「一日平均で14人から15人がひげ剃りにやってくる」

ディヤルバクルのイェニシェヒル郡にある美容室を営むヤクプ・バハドゥル氏も、普段なら一日に3、4人がひげ剃りにやってくるところ、ここ最近で一日14人、15人に増えたと強調し、「15年間この仕事をやっていますが、こんなにひげ剃りをするのは初めてです」と話した。
ディヤルバクルで起こったコバーニーの抗議デモは12人の死者、47人の負傷者を出した。189人が拘束され、またこのうち45人が逮捕されたこの事件では、多くの公共の建物や銀行、オフィス、車両も被害を受けた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:35560 )