エジプト、トルコ製鉄製品に反ダンピング税
2014年10月14日付 Radikal 紙


エジプト通商産業省は、国内生産者たちが抱くトルコから輸入される製鉄量の増加に対する苦情申し立てを根拠とし、製鉄輸入製品に反ダンピング税を課す決定を取った。

エジプト通商産業省は、輸入製鉄に反ダンピング税として1トン当たり40.6ドル(約4343円)を課す決定を下した。同省の書面発表では、輸入製鉄に対して一時的な反ダンピング税を適用する決定が為されたと報告された。

同発表で見解を示したムニール・ファフリー・アブドゥンヌール通商産業相は、1トン当たり40.6ドルが課される反ダンピング税を、国内生産の保護を目的とし実施すると述べた。

同発表では、エジプトの国内生産者らの不満を受け実施された同適用が200日を超えない事を条件に反ダンピング調査が完了するまで継続する事が示唆された。エジプト鉱業協会は、国内生産の68%を占めると言われる製鉄業者らを代表して、昨年12月に国内生産者がトルコから輸入された製鉄量の急増により損害を受けたという主張でダンピング対策管理センターに苦情を申し立てている。

製鉄に関するダンピング問題の調査に取り掛かった通産省が、経過期間内にダンピング対策管理センターの作成した報告書の検討の結果、一時的に反ダンピング税を適用開始したとされた。

同省は、2012年11月に下した反ダンピング適用に関する決定を以て200日間の43.4ドル反ダンピング税の適用を実施した。調査の結果、同適用が不適切であるという決定が為され、2013年11月に反ダンピングの適用が撤廃された。

エジプトの月平均の製鉄需要は50万トンであるのに対し、2013年10月に3000トンであったトルコからの製鉄輸入が、同年11月末には1ヵ月当たり6万トンに上っている。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:35568 )