ダヴトオール首相、「兵は送れない」
2014年10月23日付 Milliyet 紙


中部アナトリアとエーゲ地方の国会議員達と会合を行ったダヴトオール首相は「コバーニーの陥落は望まないが、兵を送って戦わせることはない」と話した。

アフメト・ダヴトオール首相は国会議員達へコバーニーへのペシュメルゲ通過のための回廊の開設を論評する中で、「この仕事は国際的なチェスだ。コバーニーの陥落は望んでいないが、兵を派遣して戦争をさせることはない」と話した。ダヴトオール首相は回廊作戦がコバーニーの陥落を妨げようと動く勢力への援助とみられるよう望んでいる。

ダヴトオール首相は国会議員達と地域毎の協議を中央アナトリアとエーゲの議員と行った。同首相は一昨晩、中央アナトリアの議員達と共に、昨日の朝はエーゲ地方の議員達と共に会合を行った。中央アナトリア会議では解決プロセスとシリアでの事態の推移を議題にする中、 エーゲ会議での主要な議題は「この地方で公正発展党の票をどのようにして上昇させるか」というものであった。

ダヴトオール首相は、中央アナトリアの議員達と会議で約20分のプレゼンテーションを行った。党関係者の情報によると、ダヴトオール首相が会議でコバーニーへのペシュメルゲ通過のために回廊の開設を論評する中、「この仕事は国際的チェスだ。私たちはコバーニーの陥落は望んでいないが、兵を派遣して戦争をさせることはない」と発言した。コバーニーの陥落を妨げ、救援に努める勢力へトルコがこの形で援助しているとし、回廊を民主統一党(PYD)とPKK(クルディスタン労働者党)は通過しないと話した。

会議で解決プロセスに関して発言をした一部議員達は「世論では解決プロセスのせいで地域の支配権がPKKと人民の民主主義党(HDP)にわたったという認識がある。このために地域で問題が生じている。知事と県の警察本部長たちは事件へ介入する必要がある」と不平をこぼした。ダヴトオール首相は、こうした批判に「これからはこのようなタイプの事件を黙許しない」と返答した。

■「自分たちの仕事に専心してください」

ダヴトオール首相は、継続している会議プロセスに関して、国会議員達へ、「組織の仕事に専心してください。この問題に立ち入らないでください。そうでなければブーメランのように我が身に降り掛かるでしょう」と注意をした。権力の二重構造との闘いが弱まってきているという批判に対して、「争いは確固として続いている。しかし法の範囲内である」と返答した。会議では一部の国会議員達がエルドアン政権時代に行われた最後の内閣改造で入閣した閣僚を「この議員達は官僚機構を支配できなかった。仕事は遅くなった」と批判した。首相はこの問題を論評をしなかったとされた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:竹田史佳 )
( 記事ID:35649 )