Güngör Uras コラム:今年はオリーブ豊作
2014年11月02日付 Milliyet 紙

2014-2015年ついては、オリーブオイルの生産が19万トン、食用のオリーブの生産は44万トンになると見込まれている。
オリーブ・オリーブオイル収穫量全国公式統計調査会によると、今年のオリーブとオリーブオイルは、一部地域で収穫量が落ちるが、おおむね豊作と見込まれている。「国内市場においても、輸出においても、十分なほどのオリーブとオリーブオイルが生産されるだろう。生産量は昨年に比べて増加が見込まれる」
オリーブの木の栽植本数はここ10年で70%ほど増加し、1億6,500万本になった。このうち約2,400万本は、まだ実をつけていない若い木である。これらも実をつけるようになると、生産量は増大するだろう。

■オリーブオイルの生産が増加

昨年13万トンだったオリーブオイルの生産は、今年は19万トンに達する勢いだ。専門家らは、オリーブ生産については「ある、ない」といった年はもはやなく、生産量は、天候条件に左右されると話している。
合計1億6千万本の木のうち5,500万本から食用オリーブ、1億500万本から油用のオリーブが収穫される。1本当たりの収穫高は10-18kgほどで、年間140万トンの食用オリーブと油用オリーブが生産されている。
昨年、オリーブ1袋(100kgほど)が100-150リラ(約5,100円~7,700円)だった。生産高により、油用オリーブは1kg1リラ(約51円)から、食用オリーブは1kg2リラ(約102円)から売られていた。
通常5kgのオリーブから1kgの油を生産できる。1年間で平均19万-20万トンのオリーブオイルが生産され、そのうち、15万トンを国内で消費している。年間の輸出高には大きな波があり、5万-7万トンほどだ。1キロ平均3-3.5ドル(約340~400円)で取引されている。イタリア、スペインは年間25万トンほどオリーブオイルを輸出している。
一人当たりの油の消費量は2kgだ。食用については、合計48万トンの生産量のうち、35万5千トンを国内で消費している。緑と黒のオリーブとしては、輸出はとても少ない。
世界での一人あたりの固形・液体の油の消費量の平均は、26キロだが、トルコでは18キロである。1年に消費する18キロの油のうちオリーブオイルはわずか2kgである。何年もの間、2kgを超えていない。
オリーブオイルの健康への効果は、長い間、話されているが、オリーブオイルの需要は高まっていない。習慣が大切である。多くの国民は、オリーブオイルの味に慣れておらず、液体の油としては、ひまわり油、綿油のような種子油が消費されている。この好みは、市場価格の影響を受けたものでもある。オリーブオイは相対的に、他の植物油よりも大幅に高い値段で売られている。
栽植本数の増加と木1本当たりの生産性の向上の結果、オリーブオイルの生産は増えていく。在庫がないことは、国内需要と輸出の増加に関係している。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:35744 )