新任のイスラエル総領事、ISISとの戦争をトルコのみに委ねてはならない
2014年11月02日付 Radikal 紙


新任のイスラエル総領事、シャイ・コーエン氏は、当該地域の全国家がイスラム国との戦争に協力する必要があると述べた。

新任の在イスタンブル・イスラエル総領事、シャイ・コーエン氏は、イスラム国との戦争をトルコのみに委ねてはならないと強調した。コーエン氏は、「イスラム国との戦争は国際的な協力が欠かせない。この地域の全ての国がこの戦争に参加するべきだ」と発言した。

ヒュッリイェト紙のイペッキ・イェズダニ記者のインタビューに答えたコーエン氏は、新時代において重要なメッセージを伝えた。コーエン氏は特に、シリアに関して次のように話した。

―総領事は以前、イスラエル外務省のテロリズム対策・地域安全保障課の課長でしたが、昨今のこの地域のイスラム国の脅威に対してどのような対処を取るべきだとお考えですか?

トルコはシリアやイラクと約1200キロメートル以上の国境を接しています。この国境線の向こう側をイスラム国やヌスラ戦線のようなジハード主義者が覆っている状況です。イスラエルでは国境線を守るということがどういう意味か、とてもよくわかっています。このためには単なる諜報活動だけでは不十分です。最先端のテクノロジーを駆使した対策、無人航空機、衛星、技術的支援、豊富な資金が必要です。したがって、我々の国際世論へ訴えたいメッセージは、この地域の国境監視はトルコだけでなく、国際世論にも責任がある、ということです。特に、シリアやイラクへ戦うために向かった後、自国に戻ったジハード戦士たちは西側諸国家にとってたいへん大きな脅威となっています。イスラム国や同様のジハード主義テロリストとの戦いを、トルコだけに委ねてはなりません。この問題は、国際的な協力が欠かせません。関係する全ての国がこの戦争に参加するべきです。」

―ここしばらくの間、全世界がコバーニーを注目しています。この問題に関してイスラエルの立場はどのようなものでしょうか?

3年半前、シリアで初めて殺戮が始まった際、我々の立場はこうでした。「シリアに対する国際介入に反対しない」と言いました。この立場は今も続いています。そして間違いなく、コバーニーに対しても同様です。地域の安定のために、もはや国際介入は避けられません。

―イスラエル国防大臣のモシェ・ヤーロン氏は、アメリカ訪問の際、ハマスに関してトルコに対して厳しい批判を行いましたが、これについてどのようにお考えですか?

その件について私はコメントする立場にありません。一方で、ハマスのリーダーであるサレ・アル=アロウニーがイスタンブルにいることを懸念しています。特に6月にヨルダン川西岸地区で3人のイスラエル人の若者が殺害された事件について、自ら責任があると告白した後で・・・イスタンブルにオフィスを開設し、ヨルダン川西岸地区にハマスの軍事拠点をここからつくろうと企んでいることも、彼自身の発言から確認しています。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:35745 )