欧州議会、キプロス問題でトルコを批判
2014年11月13日付 Hurriyet 紙


キプロス沖における「排他的経済水域」で戦艦を伴って進められている調査作業のために先月欧州理事会で警告されたトルコ政府は、今回も欧州議会(AP)によって厳しく批判された。

排他的経済水域における最近の状況が議題にあげられた会議では、まさにルーム(南キプロスのギリシャ人)・ギリシャの連帯が示され、与えられた主なメッセージは「トルコはその地域に用がないこと」、「踏み出された一歩が国際法に明らかに違反していること」、「トルコ政府の政策は反応を予測しないものであるべきではないこと」、「このような行為はキプロスだけでなくEUに対する攻撃とも考えられる」とされた。
会議で話した欧州委員会のヨハネスハーン欧州近隣政策・拡大交渉担当委員は、最近欧州議会において承認された警告を含む決定に対応する発言を行い、トルコに対し穏健な姿勢を示し、ギリシャ人たちの排他的経済水域における主権への尊敬を表し、緊張をさらに高める発言や行動を慎むよう呼びかけた。

ハーン氏は議論がキプロス問題において全くなかったほど緊急の解決が必要と感じられていることを示している述べ、トルコと政治においても、経済の場においてもより深い関係にあることを強調した。

会議で話した議員たちはハーン氏ほど「バランスに気を配る」歩み寄りはなかった。エルマル・ブロックAP外相委員会委員長は「トルコが行ったことは、国際法違反である。EUは正当な権利に敬意を示すことを当然と考える」と話した。社会民主進歩同盟(S&D)メンバーのルーマニア人議員ビクター・ボスティナル氏はトルコに戦艦を引き上げるよう要求した。

ルームとギリシャ人議員で構成された会議で言及されたいくつかの見解は以下のようになった。

・トルコは武力を誇示している。キプロス、そしてEUを刺激している。強い対応がされるべきである。
・問題はキプロス島における二つの社会の間だけではなく、トルコと関係している。キプロス島に占領軍を駐留させているトルコは主権を脅かしている。政治的、経済的対策を行うべきであるし、EU加盟交渉は延期されるべきである。
・トルコは勝手に国境を引いている。EUは国境問題において団結せねばならない。
・キプロス島がトルコによって占領されたことが忘れられている。そしてこの国は立ち上がってEUのドアをたたいている。トルコの行為はEUに対する攻撃である。動き出す時である。
・トルコを本当に理解できない。トルコはどこに行くのか?甘い言葉でEUへの加盟は手に入らないし、これを行いによって手にしなければいけない。
・これはトルコの初めての違反ではないが、(トルコは)南部に何の用もない。
・EUだけの声でそして全国家の名において話す必要がある。
・トルコの脅しは全EUに向けられたものである。
・キプロスの排他的経済水域における主権の正当性は、議論のテーマとはなりえない。トルコはキプロスと全EU加盟国の主権を認めなければいけない。
・敵対的行動を止めるために厳しい措置を講じなければならない。

APはすべての政治的グループが支持する共同の決定を今日投票により承認する。決定の草案において、トルコが「挑発的」としてみなされる行動をとること、もしくは繰り返すことは、加盟交渉プロセスをはじめ、EUとトルコの関係において悪影響を生む可能性があると述べられた。またAPの文書ではトルコへ穏健で国際法に準じた振る舞いをするよう呼びかけられる一方で、トルコ政府の「脅しと一方的な行動の激化が遺憾ながら受けとられた」と述べられた。

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( 翻訳者:竹田史佳 )
( 記事ID:35858 )