イスラエル、イラン最高指導者へのオバマ米大統領親書に反発(3)
2014年11月08日付 Mardomsalari 紙

 このウォールストリート・ジャーナルの報道はまた、米政府の対イラン政策の将来に新たな疑問を提起するものでもある。先月、スーザン・ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)はあるテレビ番組に出演し、「アメリカは、イスラーム国との戦いに関して、イランと協力していない」と主張した。

 同氏はこれについて、次のように述べている。

イスラーム国との戦いのいかなる側面に関しても、我々はイランと調整したり、直接的な協議を行ったりしてはいない。実際、イランはイラクにおいて、対イスラーム国でイラクを支援している。しかし、我々は協力していない。我々は、独自の異なる方針でことに当たっているのだ。

 オバマ大統領の親書が示しているのは、アメリカはイスラーム国対策で、最低でもイランとの協議に向けて注目すべき一歩を踏み出す意図がある、ということである。しかし、ホワイトハウスのベルナデッタ・ミーハン報道官〔※正確には、ミーハン報道官は米国家安全保障会議(NSC)の報道官〕は依然として、アメリカの立場には変化はなく、従来通りライス氏の話したことがアメリカの正式の立場であるとの立場を固持している。

 これより前にも、ホワイトハウスの別の報道官であるジョシュ・アーネスト氏は、アメリカがイランと軍事協力をすることはなく、また情報を共有することもないだろうと表明していた。しかしながら、イラクに駐留する米軍当局は、イラク軍を通じて双方の間で情報がやり取りされていることを認めている。

 こうした中、この秘密親書に関する報道は、イスラエル・メディアの間でも強い反発を招いている。ウォールストリート・ジャーナルの報道から数時間後、イスラエル紙「ハアレツ」はこの問題に関し、オバマ氏がイスラエル当局の目を盗んで親書を送ったことをニュースの見出しに取り上げた。

つづく


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( 翻訳者:ngm2012 )
( 記事ID:35881 )