分離を謳う初のクルド系政党、申請へ
2014年11月16日付 Radikal 紙


クルド問題解決に向けた取り組みが進む中、クルド人グループも政党の名の下活動を継続させるためのイニシアチブを発揮している。「クルディスタン」の名を冠した2番目の政党が、結党の申請を明日内務省に提出する。「パルティヤ・アザディヤ・クルディスタン(クルディスタン自由党、通称PAK)」の名が付けられた政党は、初の「分離派」政党だ。PAKの結成者の一人、ヴァヒト・アバ氏は、「クルド人の国家建設を訴えます。党の綱領には建国を最優先に押し出しています」と述べた。

ミッリイェト紙のナムク・ドゥルカン記者の情報によると、南東部のクルド系の人民民主主義党(HDP)、民主地域党(DBP)、自由ダウア党(HÜDAPAR)と並んで、直接クルド人に訴えかける政党の結成が勢いを増している。トルコクルディスタン民主党が暫く前に結党を宣言したが、新しいクルド系政党が結党を続けている。結党を済ませたパルティヤ・アザディヤ・クルディスタン(クルディスタン自由党)は、申請を明日11時半に内務省に提出し、看板を掲げる。申請後、結党を宣言する予定のPAKは、初の「分離派」政党として政治活動に参加する。党首にムスタファ・オズチェリキ氏が就任する独立派のPAKの結成者の中には、ヴァヒト・アバ氏やメフメト・サリヒ・オズギョクチェ氏の名前が連なっている。

PAK結成者の一人であるヴァヒト・アバ氏は、新党とその綱領に関して、「クルド人は国家を建設すべきです。綱領にはこれを加えました。他と一線を画する特徴の一つがこれです。建国の権利を最優先事項に挙げています。他の自由な民族が所有しているあらゆる権利を、我々も手にするべきです。闘争手法、その点で市民的不服従を掲げています。綱領の始めには『クルディスタンよ、今すぐに』という表現があります」と述べた。

アバ氏は、党の中心は一見アンカラにあるようにみえるが、ディヤルバクルを中心とした活動を行うと述べ、次のように続けた。

「ディヤルバクルが活動の本部となります。いずれ、地域全体で組織化する予定です。約12の県で支部を開くつもりです。全ての人に対して同じ距離を保っています。我々は新しい考え方で登場しました。誰の代わりでも、ライバルでも、対立物でもないのです。自分たちをきちんと説明しようと努めます。一切の政党や組織との間に有機的な関係はありません。全てに同じ距離を保ちます。」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:35884 )