大統領宮殿、「1915年事件のシンボル」アルメニア絨毯を展示へ
2014年11月18日付 Hurriyet 紙


アルメニア人が1915年事件のシンボルとしている「ガズィル絨毯」が、米国ホワイトハウスの応接間で展示され始めた。

「アルメニア孤児の絨毯」としても知られる「ガズィル絨毯」が、「アメリカ合衆国に感謝:国外におけるアメリカの寛大さに感謝の意を込め、首脳陣へ3品の贈り物」と題するホワイトハウス応接間での展示会で、他2品の芸術品と共に展示され始めた。米国在住のアルメニア人は展示会が開かれる応接間へ足を運び、絨毯と一緒に写真撮影を行った。この絨毯は11月23日まで展示される。

絨毯の展示が開始された事について米国記者クラブで記者会見が開かれた。記者会見には米国下院のアダム・シフ議員、デイビッド・バラダオ議員、ジュディー・チュー議員、デイビッド・シシライン議員、キャサリン・クラーク議員、ジム・コスタ議員、ジェームズ・マガバーン議員、そしてジョン・サーベンズ議員が出席。スピーチで絨毯展示がアルメニア社会にとって「歴史的な一日」となるとが強調され、また1915年事件が米議会により「虐殺」と表明されるべきだと強調された。

ホワイトハウスは、「絨毯は、1925年にアルメニア人孤児に対してアメリカ国民が行った人道救援活動の認知を目的としてクーリッジ大統領に献上されたものであり、天国の園が描かれた寸法3.5x5.8メートルの絨毯は400万ノットで、完成には18ヶ月が要されるもの」と紹介している。

この絨毯は1929年、クーリッジ大統領の任期終了時に、大統領の私品としてホワイトハウスから発見されたが、クーリッジ家が1982年にホワイトハウスに寄贈し、当時からこれまでに2度展示されている。

アルメニア人が1915年事件100周年を迎える2015年に向けて激しいロビー活動を実施する時期に、この絨毯が展示される点は見逃せない。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:35908 )