サウジアラビア:人権団体はレストランに対し、女性への入店制限撤廃を要求
2014年11月23日付 al-Hayat 紙


■人権団体はレストランに対し、身内の男性同行者がいない女性の出入り禁止をやめるよう要求

【ダンマーム:アブドゥッラー・ドゥハイラーン】

人権団体は、ハーリド・ファーフリー事務局長兼報道官を通して、マハラム(身内の男性の同行者)がいない女性の入店を拒否するとの看板を店先に出しているレストランに対し、その看板を撤去するよう要求した。看板の設置はレストランのオーナーの「個人的な行為」であり、違法だと表明した。

これは、が女性の入店を完全に拒否するか、あるいは入店するにはマハラムを連れて来させるレストランを写した多くの写真が、サウジアラビア国内に広まったことに端を発する。こうした看板を設置したレストランのある支店の店長(匿名)は、「はい、あれはわれわれの店舗の一つですが、全ての店舗(に看板が設置されている)わけではありません」と述べ、「看板を設置するに至ったきっかけは、ある店舗で起こった騒動です。問題を取り除くために運営側はこの決定を課しました」と語った。また決定は、「レストランでの商売を乱す行為を取り除き終われば、取り下げます」と説明した。

サウジアラビア人はSNS上で、「このような看板を設置することは女性の人間性に対する明らかな侵害であり、法によっても理性によっても認められない、性別に基づいた差別の顕著な例である」との考えを示した。そして、「こうした看板は以前にも存在し、一部の国内のレストランでは習慣として広まった。しかし時間の経過と共に風化し、人々の記憶から忘れ去られた。したがってそれが再び戻ることは、時代遅れである。看板は、人々に嫌悪感しか抱かせない複雑な規範という柵で楽しい場所を囲むのが目的だということを、なんとか理解しよう」と語った。

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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:35947 )