住宅ローンはどこまで下がる?
2014年11月26日付 Milliyet 紙


住宅販売の伸び率は、今年の始め7カ月は選挙や国外情勢の影響でマイナスになったものの、過去3カ月は平均で20%を上回る成長率で推移している。その要因のひとつは紛れもなく、年明けに1.20%程度であったローンの金利が0.90%を下回ったことだ。

この状況について銀行関係者は、経済動向に際立った変化がなかった場合、年末にかけて住宅販売の好循環が持続すると見ている。この増加が、中間所得層において特に分譲販売で顕著であると話す関係者は、メーカーによる住宅販売の成長は継続すると考えている。銀行家に対し、本紙は現況への見解と今後の利率に関する予想について取材した。

<資料:10万トルコリラ(TL)あたりのローン返済額>

期間―金利―返済額(/月)
12か月―0.65%―8,690TL
60か月―0.86%―2,140TL
72か月―0.88%―1,880TL
120か月―0.90%―1,660TL
240か月―0.98%―1,080TL

※1TL=約53JPY(2014年11月26日)

■「利率はしばらく今の数値で安定するでしょう」
―アクバンク副頭取ガーリプ・トズゲ氏

今回の住宅販売の伸びは、金利が心理的ボーダーラインである1%を下回ったこと、住宅メーカーの販売キャンペーンや企業が提示する契約条件の良さなどによりもたらされたと見ています。2013年下半期にグローバル金利のあおりを受けて上昇した金利は、その年の12月に0.89%にまで上りました。今年の最初の四半期にさらに1.15%へ上昇した住宅ローン金利は昨月(10月)、0.90%にまで数値を下げました。金利は、国内金利及びグローバル金利の数値、金融政策、インフレ率などに連動して絶え間な く変動します。今後の短期予測では、金利は1%未満で推移すると考えています。

■「金利に心理的ボーダーラインはあるか?」
―トルコ経済銀行(TEB)副頭取ギョクハン・メンディ氏

1%が心理的なボーダーラインであるとされています。ですが、経済サイクルごとに評価しなければなりません。(しかし)金利が1%を超えれば、住宅の購入は鈍化すると言って考えるべきではありません。住宅の購入を検討する際、まず予算を決めなければなりません。そして良い物件を見つけ、価格に納得した時に買うべきです。住宅価格は毎日上昇しています。この傾向は一般的に、そして大都市においてそうです。リフォームのオプションは、きちんと支払えると思えば、金利とは分けて購入手続きをする必要があります。

■「これ以上の下落は期待できない」
―ギャランティ融資銀行頭取ムラト・アタイ氏

Fed(米国連邦準備制度)が下す決定は、我が国のような発展の目覚ましい国々の経済に影響を及ぼします。一般的な経済データとして見てみても、2015年には金利の下落方面の動きは起こらないと予測しています。
消費者の皆さまには住宅ローンの金利がもっと安くなるのを待つよりも、欲しい家を見つけた場合には買うことをお勧めしています。ローンと持ち家の販売(の比較)については、季節のように変化するものですので何とも言うことはできません。利率や定期的に大きく変動するのを期待するよりも、住宅の価格と現在の利率から(割り出した)支払い金額が予算に合うかを見ることをお勧めします。

■「利率はもう少し下落するかもしれない」
―シェケルバンク副頭取ギョクハン・エルチュルク氏

4月まで平均で1.16%だった住宅ローンの利率は、2014年6月に1%を割り込み、今日までに0.90%へと下降の一途を辿っています。次のシーズンの住宅ローンの利率は、中央銀行の金利政策によってわずかだがさらに下がる可能性があります。住宅ローン金利と住宅価格両方が下落した今期は、まさに家を 売り買いするにふさわしかったと言えます。ローンで住宅購入を検討する個人のお客様には今が買い時とお伝えしています。
世界と国内の金利政策が住宅金融市場を刺激すると期待される一方、中央市場委員会(SPK)により設置される住宅金融の第二次市場の活性化が、金融や景気に良い影響を与えるものと考えています。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:35972 )