エルドアン大統領の「男女の違い」発言、世界の反響
2014年11月26日付 Hurriyet 紙

タイイプ・エルドアン大統領の男女の違いに関する発言は世界の新聞やテレビなどのメディアにおいて大きな反響を呼び、以下のようなコメントが寄せられている。

BBC(イギリス)
エルドアンの発言は一般的に信仰心の篤い支持者の支持を獲得することを目的にされているが、一方リベラル派の有権者はそれに対して大変腹を立てている。また11月初頭にエルドアンは、「アメリカはコロンブスではなく1178年にムスリムによって発見された」という主張を行ったようだ。エルドアンは権威主義的な傾向があると非難されているが、それでもまだ人気は高い。

ガーディアン紙インターネット配信版(イギリス)
(最もよく読まれているニュースの1位になった同紙のサイトにおいて)トルコのタイイプ・エルドアン大統領が女性は男性と平等ではないと発言したことについて、フェミニストらは母性を拒否したことで非難している。

コリエーレ・デラ・セラ紙(イタリア)
(「エルドアンの女性に対する正気と思えない考え」と題したコラムにおいて)エルドアンは女性を侮辱している。ヨーロッパは沈黙を貫く。これに対して反応しない。

ニューヨーク・タイムズ紙(アメリカ)
女性の権利に関する活動家らはソーシャルメディア上でエルドアン大統領の発言に反発を示した。KADERメンバーのファトマ・アイタチさんは、ツイッター上で行った発言において「大統領は憲法と国際協定を踏みにじったのです」と述べた。人権と男女平等に関する活動家のオズレム・ダルクランさんは、「女性たちを家の中に閉じ込めるために労働法を変えようとしています。エルドアンの絶えず続く脅威に私たちは気づいています。しかしエルドアンは忘れていますが、トルコの女性の権利に関する運動はとても強力です。この挑発的な発言は私たちをより強くさせるのです」と話した。

ワシントン・ポスト紙(アメリカ)
これは、エルドアン大統領が先週「アメリカはムスリムが発見した」という発言の後に行われた最近の挑発的な発言である。

ディ・ヴェルト紙(ドイツ)
エルドアンは女性の権利をテーマとした会議においてスピーチを行ったが、その内容は、例えば「子供をつくること」のような、女性の役割についてであった。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:35974 )