兵役金納制、詳細決定!ー首相、発表
2014年12月02日付 Radikal 紙


アフメト・ダウトオール首相は今日のグループ会議で兵役金納制に関する最終的な決定を発表した。年齢は28歳に、金納額は18,000リラ(1リラは約52円)になることが発表された。

ダウトオール首相は、党の国会グループ会議の前に新聞記者たちの兵役金納制に関する質問に「グループの集会でサプライズがあります。聞いて下さい、待って下さい」と話した。グループの集会が始まった。トルコが固唾を飲み、ダウトオール首相の兵役金納制の発表を待っている。

一方で政府に近い筋から得られた情報によると兵役金納制の兵役の年齢は27歳で、金納額は1万7000リラになると言われている。

以下がダウトオールの談話の最初の部である。

 「談話の始めはお悔みから始めたいと思います。メフメト・アリ・シャーヒン氏は法務大臣、国会議長として代え難い人物でありますが、奥様のサニエ様が先週 お亡くなりになりました。ご冥福を申し上げます。亡くなられる前日シャンウルファで集会がありまして、彼にサニエさんの側に残ればと申しました。彼は 「集会は重要だ」と言い、特に若者や皆の模範となる振る舞いを示されました。彼は今日もここに来られました。私は再びこの場の皆様を代表して奥様のご冥福をお祈りします。

■驚くべき数字

 明日12月3日は国際障碍者デーです。障碍がある方々がここにいらっしゃいます。少し前にコンヤから7歳か8歳の玉のような女の子がやってきました、そして全ての障碍者を代表して、私へそして皆さんに挨拶しました。私達は常に、障碍をお持ちの皆様の立場に立っていましたし、これからもそうであり続けるでしょう。 実際これは人道上かつ良心上の務めです。公正発展党(AKP)政権の全時代に誇りを持って行ったことであります。2010年に障碍者への肯定的な優遇を憲法上保証しました。2013年に障碍者への侮蔑的な言い回しを取り除きました。65歳以上の人が対象となる毎月の手当てを200‐300%にまで引き上げました。障碍者への給付を引き上げました。トルコ国内だけというのではなく世界的にみても大変な水準の措置です。月別の介護手当を導入することで家族は障碍者を保養できます。予算を83倍に引き上げました。驚くべき数字です。

■障碍者の方々へ何が必要であっても・・・

 トルコは予算の制限ということがあり得ますが、この国は寛大な国民の国です。3300兆リラの支給を在宅介護手当として支給しました。できる限り早く障碍者が無料で公共交通機関を利用できるように必要な決定をしたいと思います。聴覚障碍者の方たちのために手話を普及させる決定をしました。障碍者雇用はまた別の決定です。放置されたままの状態であってはなりません。この点で非常に幅広い仕事を行いました。初めて障碍者のために公務員試験 (KPSS)を実現しました。現在3万4088人の障碍者が公務員として職務にあたっています。この枠組みでこれから後にも我々障碍者のため何が必要になろうと、この広間に栄誉をもたらす障碍者の皆様に感謝の意を表します。

■趣と上品さを手に入れる

 また今週の12月5日は女性へ選挙と被選挙権がもたらされた記念日です。選挙と被選挙権のために尽力しこの権利を行使するすべての国民に敬意を表します。女性の皆様がこの権利を用いて政治の世界にどれほど加わることになりましょうが、政界は趣と上品さを手にすることでしょう。最後に国内を訪れた際に私たちを大変な興奮で迎えてくれた女性のメンバーにもう一度挨拶いたします。

覚せい剤との戦い・・・最初の閣議で保健省で行った作業の際に覚せい剤との闘争の問題を纏めることを決定しました。初めて非常に幅の広い参加者が一堂に会しました。ワークショップが開かれました。現在闘争に関して包括的な活動を実現しようとしています。この枠内で、まずトルコ全体から覚せい剤の存在を締め出すという形で、地域毎の検出作業を行っています。現場にまで向かいます。その後、保護者の意味で実施することのできる枠組みを広げる予定です。学校とその周辺を検証し、これを広げながら対策を一つ一つ実現していきます。このことと同時に、これをさらに進めて、防止対策も増やしていきます。薬物対策チームは、覚せい剤ディーラーのすべてのネットワークを断ち切り、結びつきを無くす覚悟です。結びつきを断ち切り、テロリスト対策をおこなって、それぞれについて対処を行っていきます。 これは私たちの将来に関わってくる問題です。どのような譲歩もおこないません。この段階の後に覚せい剤の問題に巻き込まれてしまっている人々のために戦略を広げました。7-24時体制の相談回線も開設しました。薬物対策チームは、AMATEM(アルコール・薬物依存症研究治療教育センター)と完全に融合する形で組織します。

■決定監査委員会

構造的な改革も実現しています。毎年覚せい剤との闘争に関する様々な決定を監査する委員会が開かれます。ビュレント・アルンチをトップとする調整役の上層組織を結成しています。また技術上の組織が結成されました。全ての県で覚せい剤闘争委員会を、全ての地域へ薬物対策チームを結成しています。必ずや覚せい剤を最短で根絶します。現在2.7%程度の15-24歳の間の覚せい剤の使用を、今後の対策によって、廃墟もなくすことによって2018年に1.5%へ、 2023年には最少の程度まで引き下げる予定です。

12月の会議でトルコ国軍(TSK)は、高等軍事評議会(YAŞ)の中で私たち政府に特に軍の需要の問題に関して情報を提供しました。非常に有意義な会議となりました。トルコ国軍の側からも誇りとなるような事態を聞くことに非常に満足しました。我が軍は地域の安定と世界的な兵力バランスに照らしても最も注目を集める兵力の一つです。今年の春に全アフリカ大陸を回った我らが艦隊は喜望峰も通り越して国旗をなびかせました。アフガニスタン、ボスニア、ソマリでは、まずTSKが思い浮かぶのです。最近の高等軍事評議会(YAŞ)で得た情報から、軍のレベルに関して非常に誇りに感じました。全ての指揮官そして兵卒の人々を褒めたいと思います。

この枠組みの中で二つの重要な検討を行いました。一つ目は願わくばこの先の月にさらにつきつめることができる課題、構造改革プロセスに入ることです。テクノロジーに依拠した防衛への移行を強化することです。2033年まえにテクノロジーの度合いを増やすという問題に関して決定をしました。これから先にも国の防衛産業を強化していきます。

■年齢は28歳、金納は18000TL

 第二は、人員構成上、専門化した構造に変える件で重要な決定をおこないました。この要請を受けて、職業上の兵卒と上等兵を確保する点で重要な簡略化を実現していきます。この採用を20歳にまで引き下げ、兵役をせずとも兵卒と上等兵となることができるようにする予定です。このようにして軍務を職業とする人員の割合を増していきます。

この職業上の兵卒と上等兵の問題に関してとった決定がもたらす簡略化によって、私たちは願わくば兵役金納に関して、待ちわびていた問題へ踏み出すことを決定しました。

閣議で、1月1日の時点で28歳以上、数えで28歳の国民の皆さんは兵役を金納で済ませる可能性があります。この市民の皆さんは18000リラの支払いを対価として兵役を果たしたとみなされます。兵役金納化の実現によって、問題となっている予算を軽減して、この財源を防衛産業支援基金にあてることができるようになるでしょう。」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:36060 )