オスマン語、高校で必修化へ
2014年12月04日付 Milliyet 紙

第19回国民教育評議会は、3日間の作業日程を完了した。オスマン語が全ての高校で必修化となることが可決された。

国民教育省(MEB)主催の「第19回国民教育評議会」は、3日間の作業日程を完了した。委員会では、カリキュラム及び週時間割を検討し、全ての高校でオスマン語が必修となることが可決された。

評議会はアンタルヤで行われ、「カリキュラム及び週時間割」「教員の質的向上」「教育管理職の資質能力向上」「学校の安全」といったトピックが取り上げられ、3日間の作業日程を終了した。

委員会ではカリキュラム及び週時間割を検討され、午後のセッションで高校教職員に関する提案が取り上げられた。

週の総授業数削減を目的として授業科目の一部を学期制とすること、言語、表現、トルコ文学の科目が統合され、「トルコ語及び文学」となること、必要な法整備を経て保健知識、交通、応急処置の各科目の中身が簡素化され、関連科目に振り分けられること、すべての中等教育機関で週授業時間を削減する提案が採択された。

■「オスマン語の必修化」提案

オスマン語を全ての高校で必修とする提案が賛成多数で可決された。

同提案の検討過程で、複数の参加者が、トルコ国民のみが先祖の墓碑を読むことが出来ず、社会にはオスマン語の需要があると主張した。(必修化)反対を主張する参加者は、歴史史料の読解において問題が生じるものの、歴史に関心を持つ学生がオスマン語の授業を選択制で取るようにすればよいと述べた。

委員会では、一般中等教育機関(アナドル高校、理数高校、社会科学高校)が単一の学校の傘下に統合され、様々なプログラムを実施する件について議論が生じた。複数の参加者は、一般高校がアナドル高校に変更されたことに触れ、これが効果を上げなかったと発言したことを受け、提案は反対多数で否決された。参加者は、これに拍手を送った。

高校の予備科廃止の提案も、反対多数で否決された。宗教文化、道徳知識の授業で、「アレヴィー派の信仰」を取上げる提案も、過去に審議されたとの主張を受け、取り上げられなかった。

■「学校予算創設」提案は可決

教育管理職の質的向上委員会では、校長、副校長の選出、任命、教育といった問題について話し合いが続けられた。

[議題は]一般予算を割り当てて、学校または機関予算を設けることは、学校あるいは機関の運営側により効果的に使われることとなること、あらゆる収入・支出の法的な保証、大学院カリキュラムで学校教職員向け科目を開設(私立教育方法、職業技術教育方法、初等教育方法、中等教育方法、高等教育方法など)。論文作成を行わない大学院カリキュラム同様、教育従事者に向けた教育博士プログラム開設の提案が採決された。さらに、大学院教育を行う管理者のこの教育の成果、教育費用を改善すること、管理者任命が教育年度開始前に終了するようにとの提案も合意に至った。

■教員の質的向上委員会で給与が議題に

教員の質的向上委員会でも教員に支払われる給与が議題となった。教員は、退職後の受取報酬額が相当落ちるため、指標を追加する方向での検討も委員会で議論された。

東・南東アナトリア地域において教鞭をとる教員に対しても給与の増額を行う方向性の検討も委員会で行われた。

委員会では、さらに、MEBで作業を行っている人事異動に関する見解も述べられた。この見解の中では教員が奨励を受け、意思に基づいて人事異動に向け尽力する旨の見解が導き出された。

■教育学部への学生取り込み

教育学部の学生取り込みにあたり、専門家、学者、労組代表をも含む幅広い層からなる委員会委員により「面接」が行われる旨の見解も述べられた。

委員会は、学生が研修期間中、教職にふさわしくないと判断された場合、学生が大学の他学部への水平・垂直転籍を容易にすることを取り上げた。面談に加え修士論文執筆を行う大学院修了者から教員を選出すべきとする委員がいる一方、面接による選出には反対する立場を取るものもいた。

教育実習生が実習先でベテラン教員の指導の下研修を行い、1校以上で実習を行う旨の見解が出された。

委員会では、教員のパフォーマンスを図る筆記試験も含む昇進階梯制も議題に上った。

委員会では、教職に関する法規をまとめ、教職の専門職への地位向上につながる「教職法」成立提案も委員により議論された。ただ、決議は明日に持ち越しとなった。

委員会では、議論される全ての見解及び提案が明日委員の投票で反映される。

■提案の審議は明日も続く

「学校の安全」「教員の質的向上」「教育管理職の質的向上」委員会でも提案の審議が明日も続けられる。議論は、結果的に合意に至った事項は総会に提出する報告書に追加される。

レポートは、金曜日に総会で投票にかけられ、可決された提案書は推奨決議となる。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:36078 )