電気どろぼう(不法使用者)に特赦のよびかけ
2014年12月05日付 Milliyet 紙


トルコ配電公社(TEDAŞ)は大部分が東部・南東部の約15万件の電気の不法使用により32億TL(約1,696億円)の特赦を求めている。公共CMで呼びかけられるキャンペーンが成功すれば、電気料金請求書の、不法に使用された分の電気料金は減るかも知れない。

TEDAŞは大部分が東部・南東部アナトリアの約15万件の電気の不法使用の特赦に向け準備している。
特赦が求められる未納金は利子を含めない場合32億TL(約1,696億円)にのぼる。利子を計算した場合120億TL (約6兆3,587億円)となる。比較が必要であれば、イスタンブルのマルマライ線のコストは80億TL (約4,239億円)、第3橋のコストは45億TL (約2,385億)である。電気代未納金のうち20億TL (約1,060億円)は東部および南東部の農業灌漑による。
TEDAŞの「さあ、特赦だ」というスローガンの公共CMがラジオ・テレビ高等機構(RTÜK)で承認された。TEDAŞのミュクレミン・チェプニ社長は、TEDAŞは農家に行き渡るよう、ポスター、広告、パンフレットによって全ての村役場に伝え、公共CMは全国・地方テレビで流される予定と述べた。
チェプニ氏はミッリエット紙の質問に対して、特赦により過去にさかのぼり農業灌漑の電気代未納金の元金は支払いつつ他は免除されることになり、例えば 1,000リラ (約52,989円)の農業灌漑の電気代未納金のうち遅延金も含めると4,230リラ (約224,145円)になるが、元金の1,000リラを支払えば、利子は免除されると語った。
また、関心が高かったために11月30日までの申請を12月31日まで延長したと述べ、「要望が集中している」と話した。

■8万人の参加が見込まれている

チェプニ氏は、公共CMで「元金を支払えば利子は免除」と喚起したと話し、更に一括払いができない農家に対しては年1回払いで計5年間の分割払いも可能と述べた。
電気料金未納金キャンペーンには約15万人の不法使用者が関心を持っている。この中には農業灌漑と並び公的機関、自治体の未納金といったものもある。10万人の不法使用者は農業灌漑の未納金関連であると明らかにされる一方、このうち7-8万人のキャンペーンへの参加が見込まれている。32億TL(約1,696億 円)の全電気料金未納金のうち農業灌漑未納金は約20億TL (約1,060億円)となる。合計は利子を含めた場合120億TL (約6兆3,587億円)あたりになりうる。

(以下略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:36100 )