第19回国民教育で諸分野で決定―小学校国語の「お話」も変更?
2014年12月07日付 Milliyet紙


第19回国民教育会議では、物議を醸すような決定が多くなされた。推奨段階にある諸決定は、小学校で読む「おとぎ話」の変更から1年生からの宗教授業の実施までの一連の整備を含んでいる。

第19回国民教育会議から、国民教育省(MEB)の今後4年間の教育政策を左右する物議を醸す決定が出てきた。会議で採択された決定によると、幼稚園で行われる「価値教育」では、36~72か月の子ども達へ、学校で「アッラーの概念とアッラーの愛」が説明され、「天国と地獄の概念」が教えられる。小学校の第4学年で始まる必修の宗教文化と道徳知識の授業は、第1・2・3学年にも導入される。国民教育省宗教教育総局が対案を出して第1学年の宗教授業に反対したが、決定は総会を通過した。4+4+4制度下でハーフィズになることを希望する中学生への、認可校からの1年間の免除の権利は2年間に引き上げられる。科学及び社会の授業は、小学校第4学年以降プログラムに沿った形で行われる。

アナトリア・ホテル・観光職業高校の授業及び実習では、アルコール飲料の作成・提供が禁止される。オスマン語は全高校で選択科目となり、アナドル・イマーム・ハティプ高校でのみ必修科目となる。

第19回国民教育会議は、教育政策に関する物議を醸すような諸提案が5日間という長時間にわたって議論された後、昨日非常に重要ないくつかの「推奨決議」 がなされて終了した。会議の総会では、長い議論の後投票が行われた。可決され、国民教育省が今後4年間に実行すると予想される決定は以下の通りである。

■これが採用された提案

・幼稚園で「価値教育」が行われる。この中で、36~72か月の子ども達へ、学校で「アッラーの概念とアッラーの愛」が教育され、「天国と地獄の概念」が教えられる。
・就学前に全日制教育が行われる。
・就学前及び小学校で使用されていた教育用のテクストが、アナトリアやイスラム文化に関する「おとぎ話」、「お話」、詩に変更される。

■省の要請を却下

・現在は小学校の第4学年で始まる必修の宗教文化と道徳知識の授業が、第1・2・3学年にも導入される。アヴジュ国民教育大臣は、「宗教の授業を小学校に関して議論するのが適切とは思えない」と話した。教育・科学従事者組合のメンバーが「宗教授業の小学校への導入は、教育科学への打撃だ」と言うと会場ではざわめきが起きた。国民教育省は小学校第1学年での必修の宗教授業実施提案に、対案を出して反対した。宗教教育総局は授業が第2・3学年のみで行われることを望んだ。しかし省の要請は却下された。

・小学校における週あたりの授業時間は25単位時間の必修、5単位時間の自由活動で、計30単位時間となる。自由活動の内容は、保護者の要望に従って学校長が決定する。
・小学校での交通安全の授業が廃止され、生活知識の授業へ変更される。
・上位の生徒達のために、幼稚園から新たなカリキュラムが準備される。
・聖誕生週間及びアーシューラーは、「特定日・週間」の範囲に取り入れられる。つまり、学校で必ず祝われることになる。しかしながら提案にあるものの、アレヴィー派の人々が神聖と考えているムハッレム月は「特定日・週間」の範囲からは外された。
・4+4+4制度下でハーフィズになることを希望する中学生への、認可校からの1年間の免除の権利は2年間へ引き上げられる。
・理科学の授業名が科学知識に変更される。科学及び社会の授業は、小学校第4学年以降にプログラムに沿った形で行われる。

■人権が取り除かれる

・小学校の第4学年で2単位時間が割かれていた人権・市民権・民主主義教育の授業が廃止され、これらの項目は社会知識の授業で教授される。
・移動教育で授業が早く終わる小学生達のために自習時間が設けられる。
・中学校でトルコ音楽の音階システム、トルコ音楽がサズを用いて教えられる。
・中学校で教えられている共和国革命史・アタテュルク主義の授業計画が見直され、現在の理解・方法に沿った形で再度執筆される。

■アルコール飲料議論

・アナトリア・ホテル・観光職業高校の授業計画と時間割からは、「アルコール飲料やカクテルの用意」の授業が削除された。施設内でアルコール飲料の提供が行われる、あるいはアルコール飲料が用意される場所では、生徒たちの実習が禁止される。

■必修の宗教授業が2単位時間

・高校では必修の宗教文化及び道徳知識の授業が1単位時間から2単位時間に増やされる。
・高校の健康と交通の授業が削除される。
・「視覚芸術」の授業ではカリグラフィ、マーブリング、装飾美術、細密画が教授される。
・新しい教育学部が開設される。
・教員へは4年ごとに1年間の追加勤続年数が認められる。
・人事異動が廃止される。追加指標は3,600トルコリラに引き上げられる。
・学問的、社会的、心理学的な面で教職に適していない学生には、他学部へ移動する機会が認められる。

■国民教育相と警察が協力

・全ての学校で警備員及び保健師が任命される。
・登下校時刻前後には、ボランティアの交通監視員が任につく。
・学校の出入り口の数が減らされ、訪問者カード、門でのX線検査、カメラ、煙センサー、金属探知機といった予防対策で、生徒達が不要な機器や犯罪の道具を持ち込むのを防ぐ。
・安全面では警察の支援を得る。

■アレヴィー派問題話し合われず

各委員会で承認された提案の多くが総会を通過した一方、長い議論の原因となり、部分的あるいは完全に否決された提案は以下の通りである。
・オスマン語を高校の必修授業とすることが提案されたが、総会の投票でオスマン語はアナドル・イマーム・ハティプ高校でのみ必修科目とし、他の高校では選択科目とすることが決定された。
・アレヴィー派の、宗教文化及び道徳知識のカリキュラムにおける位置づけの再検討に関する提案を議論することも否決された。アフメト・ダヴトオール首相の 「選択科目としてのアレヴィー派の授業は正当な要求である」との見解にも関わらず、この件は会議では全く話題にのぼらなかった。
・委員会の作業中に度々話題となった男女共学の義務制が終わらせられることに関する提案もまた、総会では議題とならなかった。
・総会では、ある保護者の提案によって「組合活動は、学校や授業外で生徒達を脅かさない形で実施する」という旨の項目が可決された。これを受け教育・科学従事者組合の役員達が会場を出ていった。議論の末、「学校や授業外の時間」という部分が削除された。アヴジュ大臣は、教育・科学従事者組合の組合員にサロンに戻るよう促したが、組合員はそれに肯定的な返事をしなかった。

■注釈

・会議で下された179の推奨決議は、アヴジュ大臣を議長として開催された総会で投票された。
・集まりには、学識者、学校長、教師、生徒、省の官僚などおよそ600人が参加した。
・会議では今年、初めて生徒達へ投票する権利が与えられた。
・犯罪率によって各学校に色付きの旗を与えるという提案は放棄された。

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(翻訳者:粕川 葵)
(記事ID:36114)