R18:アクン監督の新作映画
2014年12月07日付 Milliyet 紙


1915年のアルメニア事件を題材にしたファーティフ・アクン監督の最新映画「切断」が、内容に暴力的要素を含んでいるためR18指定で公開となった。ヨーロッパではR12かR14の年齢規制を受けている。

1915年の事件をアルメニア人鍛冶職人ナザラトを主人公に描いたファーティフ・アクン監督の映画「切断」(英題The Cut)が、トルコで12月5日公開された。「切断」は、映画を審査する映画管理委員会から「暴力的かつ恐怖的要素を含む」、「ネガティブな影響を与える 行動を含む」といった注意とともに、R18指定を受けた。ところが、上映中のドイツでは12歳以上、スイスでは14歳以上が鑑賞することができる。

■モーセにも規制

同様に、トルコでR18指定を受けた他の映画に、リドリー・スコット監督の「エクソダス: 神と王」がある。主演をクリスチャン・ベールが務める同作品は、 トルコでは12月12日に上映が開始されるが、モーセの人生のターニングポイントを題材にしている。映画の脚本はトーラーからヒントを得ながら書かれた。 「エクソダス: 神と王」は、アメリカでは13歳未満の子どもは保護者の監督を条件とするPG-13指定、イギリスではR12指定で上映されている。

■ニンフォマニアック公開禁止

文化省に属する管理委員会により、ラース・フォン・トリアー監督の話題作「ニンフォマニアック」が3月にトルコでは公開禁止となり、注目を浴びた。「ニンフォマニアック」は「性的な映像および会話を相当に含み、世間の道徳に反する、子どもたちや若者の精神衛生にマイナスの影響を及ぼす映像や効果がある」ため、委員会の決定により映画が公式に上映禁止となった唯一の国はトルコとなった。映画関係者らは、評価分類委員会の基準の曖昧さを批判した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:36125 )