モロッコ:対外貿易700億ドル
2014年12月09日付 al-Hayat 紙

■モロッコ:対外貿易700億ドル

【ラバト:ムハンマド・シャルキー】

モロッコの対外貿易総額は、今年最初の10ヵ月で3%増加となる5970億ディルハム(700億ドル)に上った。これは、貿易収支が改善し、1年前は約1100億ディルハムと推定されていた貿易赤字が940億ディルハムに減少したことによる。

対外貿易を担当する為替局の統計によると、輸入は国際的な石油価格後退により3460億ディルハムで安定し、モロッコの食品購入は上昇した。

モロッコのエネルギー輸入総額は820億ディルハムに達した。また、食品輸入額は17%増の355億ディルハムと推定された。

一方、モロッコの輸出品は31%増となった自動車部門の成長により、170億ディルハム増加し2520億ディルハムに達した。そして、同部門の収入は10ヵ月で330億ディルハムに達し、これはリン酸塩の輸出額と同額である。

農業輸出品は300億ディルハム、既成衣料品は277億、航空機用交換部品は60億ディルハム、電子機器は74億、医薬品は8億ディルハムとそれぞれ推定された。

対外貿易の業績は外国為替収支会計に反映され、輸出が商品・サービス輸入の73%を埋め合わせるようになった。加えて、観光収益、送金、海外直接投資からなる1200億ディルハムの歳入が存在している。なお、直接投資の総額は昨年10月に322億円に達していたものの、5.7%減少し253億ディルハムとなった。

複数の政府筋は本紙に対し、外貨準備は5ヵ月分の商品・サービス輸入を埋め合わせるようになり、伝統的市場でのモロッコの輸出品に対する需要の改善により利益を得ていると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:36134 )