モロッコ:46億ドルをかけて天然ガス用の港を建設
2014年12月21日付 al-Hayat 紙


■モロッコ:46億ドルをかけて天然ガス用の港を建設

【ラバト:ムハンマド・シャルキー】

モロッコは、カサブランカ南部のジュルフ・アスファル工業地帯に天然ガス用の港を建設するため、世界の企業を選択するための海外向け提案を準備中である。この港は、将来的に、海外から輸入されたガスをタンジェ駅(タヒダールト)の方面に移動させる、400キロメートルに及ぶ国有パイプラインに接続される。同駅は現在、マグリブ・ヨーロッパ間ガスパイプラインと交差している。政治的な理由によって2021年までにアルジェリアの「ソナトラック」社と「モロッコ国営電力・水道公社」の間に契約更新がない場合、一部変更を見た条件によって次の契約が明らかになるだろう。

モロッコとアルジェリアは、1993年以来、年間2,000万立方メートルの天然ガスを、対立する2国間の国境に位置するアイン・バニー・マトハル地域からジブラルタル、そしてスペインへ、600キロメートルに及び移動する契約を結んでいる。そしてモロッコは、天然ガスの通行権と引き換えに国内用途にこのガスの一部を使用している。

モロッコのアブドゥルカーディル・イマーラ・エネルギー鉱物大臣は、この計画の費用は国内外からの投資による46億ドルと見積もられていると明かした。また、この計画が、電力生産における天然ガスの使用を現在の10%から2025年には30%まで増加させること、
また輸送状況の改善や、電力需要が年間6%上昇している工業、観光、集合住宅部門への使用を目指しているとも明かした。同国は化石燃料(そのほとんどが石炭)を使用して年間約7ギガワットの電気を生産している。

モロッコ政府は太陽光や風力といった再生可能エネルギーの採用によって、次の10年間にその電力生産を14ギガワットへと倍増させることへ向けて動いており、これは同国の電力需要の約42%をまかなうだろう。

(後略)

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( 翻訳者:野口雅貴 )
( 記事ID:36182 )