エジプト:「アンサール・バイト・マクディス」内部でイスラーム国への忠誠をめぐる対立
2014年12月16日付 al-Hayat 紙
■シナイ半島で見込まれる「ダーイシュ」(イスラーム国)と「アル=カーイダ」の対決
【カイロ:ムハンマド・サラーフ】
アブー・バクル・バグダーディー氏が率いる「イスラーム国」とアイマン・ザワーヒリー氏が率いる「アル=カーイダ」の紛争が、シナイ半島にも及んでいるようだ。バグダーディー氏に忠誠を誓い、その名を「シナイ州」に変更した「アンサール・バイト・マクディス」の支部組織が、ザワーヒリー氏への忠誠を宣言したのだ。
この宣言の前にも、組織内部での混乱が見られた。同組織はバグダーディー氏に忠誠を誓ったが、それを否定し、さらにその後に組織名を変更する決定をしている。バグダーディー氏への忠誠をめぐるこの原則的な論争は、当時から「アンサール・バイト・マクディス」内部での対立の兆候を示すものであった。同組織は、エジプトの軍・警察に対して最も激しい攻撃を行っている組織である。
「アル=カーイダ」を支持する「世界のジハード主義ネットワーク」は、「シナイ半島の連帯ジハード部隊による第一声明」なるものを発表、「イスラーム国」支援者に対する警告を発し、「シナイ州」の名を拒否した。声明は、「我々の同胞の一部がイスラーム国への忠誠を誓う声明を出したが、彼らの一部は、シナイのジハード集団は彼らに服従しており、シナイは州となったと述べた。我々は説明と明確化を求める」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36217 )