イラン外務省アジア・オセアニア担当外務次官:イラク政府の要請によりイスラーム国空爆作戦を実行
2014年12月06日付 Jam-e Jam 紙


イラン外務省アジア・オセアニア担当外務次官イブラーヒーム・ラヒームプール氏は、ガーディアン紙のインタビューで、イラクのイスラーム国(ダーイシュ)陣地に対するイランの空爆は、イラク政府側からの支援要請により実施されたものであると述べた。

このイラン政府高官は、昨日(5日金曜日)イラクのイスラーム国に対するイランの空爆作戦を認めながらも、この措置はイラク政府の要請を受け実施されたものであり、米国とのいかなる協調も行われていないと述べた。

ラヒームプール外務次官は、インタビューで、この攻撃の目的がイラクの友人たちの利益保護にあったと述べた。次官は、この友人たちとは、イスラーム国のテロリストと交戦状態にあるバグダードのイラク政府と北部のクルディスタン自治地域を指すと述べた。

同氏は、ロンドンで行われたインタビューにおいて、以下のように述べた。
「我々は、この件において米国とは一切協調しておらず、イラク政府とのみ協調している…総じて、あらゆる軍事作戦は、イラク政府の要請で同政府支援のために実施しているのである。」

同氏は更に、「我が国は、イラク情勢が、外国人戦闘員によってもたらされているシリアのような状況にまで落ちることを許容できない。また、我が国のイラクに対する支援は、シリアへのそれに比べより強力なものであることは確かだが、それはイラクが我が国により近いためである。」と述べた。

ラヒームプール外務次官は「イランはイラクの戦火が飛び火することを防ぐために、国境を決然と防衛する」と述べるも、「イスラーム国がイランへの侵入を意図していることを示す兆候は、全く存在しない」また「イラク政府とクルディスタン自治地域への支援がイランの優先〔事項〕である」と述べた。

外務次官は、以下のように述べた。「我々は、イラク政府の要請に基づき安全保障的な措置を採択している。また一方で、イラク北部のクルド人への支援も行っている。たとえクルド人とイラク政府の間に見解の相違があったとしても、双方の利益に見合う措置を行うことが出来よう。」

同氏はまた、「イランは、地上戦部隊ではなく、軍事顧問のみをイラクに常駐させている。我々の存在は、単に協議という側面を有しているだけである。イラクへのイラン軍の派遣は必要ない。イラクには、十分な数のイラクとクルドの兵士がいる。」と説明した。

同氏は、イラクにおけるイランの軍事顧問の人数について、ついぞ明かさなかった。

ラヒームプール氏は、「イスラーム国は、ダマスカスのバッシャール・アサド政権が無力化されない限り、衰退していくだろう」と述べ、さらに「サウジアラビアとトルコは、アサド政権に代わるものとして、イスラーム国を樹立させるつもりでいる」と付け加えた。外務次官は、「西欧諸国は、中東において自分たちの地域連合の政策を擁護することに関して自身の過ちに気づき、イランのアプローチに道理を見出している」と述べた。(Tasnim)

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( 翻訳者:32hasan )
( 記事ID:36232 )