サウジアラビア:15年度予算案は過去最大規模
2014年12月26日付 al-Hayat 紙


■最大のサウジ予算、アブドゥッラー国王はサービスを強調

【リヤド:シャアバーン・ダワーリー】

サウジは昨日[12月25日]、建国以来最大となった2015年度予算を発表した。そこにおいては、2014年度予算と比較して、歳出が50億リヤル(13億ドル)増加した。二聖都の守護者アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王は、世界経済の動向に照らし合わせて、支出の合理化とともにサービスの改善を行うよう責任者らに求めた。

サウジ内閣は第一副首相兼防衛相であるサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ皇太子が議長を務めた昨日の緊急集会のなかで、8600億リヤルの歳出を認めた。歳入は7150億リヤルと算定され、8550億リヤルを超えると予想される今年度の予算より1350億リヤルの減額となる。2015年度予算は1450億リヤルの推定赤字を含んでおり、それ以前の予算の準備金の余剰分、またはローンを通じて資金繰りを行う予定である。スライマーン皇太子は「予算案には恵みと祝福がある。我々は皆、我々の王が導くことにおいてそれを執行することを望む」と語った。

今年度の歳出の公式統計によると、歳入は予算推定額の22パーセント増加の1兆460億リヤルに達すると予想される。その89パーセントを石油収入が構成し、2013年度と比べ1パーセント減った。今年の実質歳出額に関しては、1兆1000億リヤルに達し、発行された予算に対し2450億リヤル、28.7パーセントの超過であり、今年度の財政赤字は540億リヤルに達する。

二聖都の守護者[訳注:アブドゥルアズィーズ国王]は国民に向けた演説のなかで来年度予算を発表し、この予算は世界経済の成長が低迷している時期に採用されたものであり、この経済成長の低迷が、世界石油市場の現状とあいまって、原油価格の大幅な下落の要因となっていると強調した。

アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王は、来年度予算が、こうした動向と支出の合理化を考慮するものとなるよう、責任者らに指示した。同時に、国民への奉仕、ならびに彼らに提供されるサービスの改善、今年度と過去数年間に設けられた財政上の計画やプログラム、及び予算案とその計画の正確かつ能率的な実施、そして強力な財政状況の持続に資するあらゆる物事に対する強い要望を示した。

(後略)

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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:36350 )