OECD諸国の中で新生児死亡率が高いのはトルコ
2014年12月28日付 Milliyet 紙

OECD加盟国で行われた調査で、トルコに関する興味深い結果が出た。報告書によると、トルコは新生児死亡率で首位となり、大気汚染も最も深刻な国であった…

経済協力開発機構(OECD)によって行われた調査の結果が、「図表でみる公衆衛生:ヨーロッパ2014年版」という報告書に掲載された。調査では、平均寿命、新生児死亡率、肥満、アルコール及び煙草使用率、発がん率といった項目が調べられた。加盟国の調査報告書には、EU統計局や世界保健機関(WHO)のデータが使用された。合計35カ国のヨーロッパの国々が対象で、そのうちEU加盟国は28国である。

報告書によると、1990年以降平均寿命はヨーロッパ全体で5年以上伸びている。平均寿命が最も長い国は82.5歳でスペインとなった。35カ国の平均は77.6歳で、トルコは32位にランクインした。トルコで女性の平均寿命は80.5歳だが、男性は74.8歳だという。65歳以上の人の平均余命は、フランスとスペインが一位と二位で、トルコは平均すると女性は19.5年、男性は16年となり、32位となった。
OECD加盟国中、新生児死亡率は1.6%のスロベニアが最も低く、トルコは11.6%で最も高い確率であった。

■煙草とアルコールの消費

HIV感染率はスロバキアが最も低く、一方トルコは30位である。女性の乳がん発生率においてトルコは、10万人に39人と最下位に位置し、前立腺がん発生率においては(10万人中)41人と、29位にランクインした。アルツハイマーおよびその他の精神病については、トルコは60歳以上の発症率は3.7%と最も低い。

一人あたりの一日の煙草消費量は、39%でギリシャが首位、トルコは23.8%で22位となった。アルコールの使用に関しては、消費量が最も少ないのはトルコであった。一人あたりのアルコール消費量は1.6リットルであることがわかった。ランキングで最もアルコールを消費する国は、一人あたり12.7リットルでリトアニアとなった。

■出生率首位はトルコ

15-49歳の女性の合計特殊出生率においてトルコは、2000年代と比べて0.4ポイント下がったとはいえ2.1となり、ヨーロッパにおいて一位である。肺がんをはじめとする多くの健康被害を引き起こす大気汚染が最も深刻な国はトルコであった。トルコの空気は35カ国中最も汚染されているが、アイスランドは最も空気がきれいな国に選ばれた。WHOは、ヨーロッパで2012年に、50万人が大気汚染が原因で命を落としたと発表した。空気が最もきれいな国はアイスランドであることが明らかになった。肥満率が最も高い国はハンガリーで、トルコは25位であった。

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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:36372 )