トルコ貨物船イタリアで沈没、2名死亡4名不明
2014年12月29日付 Radikal 紙


イタリアのラヴェンナ港の沖合で、「ベリーズ」の旗を掲げた船と衝突した後に沈没したトルコ国籍の貨物船の救出された乗組員のうちイブラヒム・エセム・キバルは、「2時間ずっと冷たい波の中で一つの救命具で7人の同僚が捕まってもがいていた。私の傍で息を引き取った同僚もいた」と話した。

ラヴェンナ・サンタマリア・デッレ・クロチ病院での治療の後で退院したキバル氏は、事故の瞬間とその後で起きたことをアナドル通信(AA)の記者に説明した。キバル氏は、ラヴェンナ港へ3マイルの地点で一艘の船の左舷が非常に強く船に衝突したと明らかにし、以下のように話した。

「波は3-4メートルあったので、5分で波を受けて沈み始めているのを感じました。船長の指示で退避場所に集まった後で誰も無線に答えず困難な状況に陥ったことを理解しました。海水が最上部にまで達したのを感じ、出来ることはあまりなかったため海の冷たい水に飛び込むことに決めました。2時間の間冷たい海水の中でひとつの救命具に7人の同僚が捕まってもがきました。私の傍で息を引き取った同僚もいました。最後には全員が眠りに落ちようとするまさにその時に、パイロットのボートの信号を見ました。私たちのうちの何人かを引っ張り上げましたが、ボートがおこす波のせいで何人かの同僚が水の中に沈み込んでしまったのを感じました。その後で彼らに手を差し伸べることはできませんでした。4人の同僚が行方不明になり、二人の同僚が亡くなりました。沈没の前に衝突した船に無線で救助を求めました。レーダーに映った時にはブリッジにいて、彼らには呼びかけの信号も送りましたが、返事は得られませんでした。私たちに気が付いてくれれば助かるかもしれませんでした。」

■4人の船員が行方不明

ラヴェンナ港湾警備隊を訪れて情報を得た在ミラノのアイリン・セキズキョク総領事も4人の船員が未だに行方不明であることを伝えた。朝方に港湾警備隊を訪問したことを明らかにしたセキズキョクは、以下のように述べた。

「救出作業は継続しています。ヘリコプター二台、リミニとラヴェンナ港の船そしてまた陸からも捜索が行われています。二人の船員の葬儀はここで、彼らをできる限り早くトルコに輸送するための作業が続いています。病院には5人の船員がいます。二人は退院しました。一人は夜には退院する予定です。退院した船員はできる限り早くトルコに送り返します。」

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:36375 )